■20190927(金曜日、晴れ)
■今朝は走らずに休みました。昨夜は眼科の勉強会があり開会の挨拶と座長を務めました。東京から2人の先生をお招きして、講演をしていたのです。翌日からの診療にも役立つ貴重な情報を提供していただきました。講演の後は懇親会もあり、親しくお話をしていただき講演会では聞けない実際的な経験や情報を頂き、大変参考になりました。ホスト役というほどではありませんが、取りまとめ役として一応皆さんに気を使わなければなりませんので、それなりに疲れました。これであと残るは11月の勉強会と世話人会の開催のみとなりました。一つずつ確実に実行していくしかありません。
■さて今朝の東京新聞朝刊第1面には、こうあります。「木村46歳、新王位」。将棋の豊島将之王位に木村一基九段が挑戦していた、第60期王位戦7番勝負の最終第7局が行われ、後手番の木村が110手で勝ち、初の王位を獲得したというニュースです。木村九段は46歳3ヶ月での初タイトル獲得となり、有吉道夫九段が持つ最年長記録37歳6ヶ月を大幅に更新しました。「中年の星 7度目の正直」とも題されています。木村九段の言葉です。
負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。
なかなか勝てない、遅咲きの木村9段が、その過程で生み出したのが、苦しい局面を粘り強く耐え忍ぶ「受け将棋」だったそうです。私達にとっても学ぶことはとても多い話のように、私には感じられました。
■今朝の新聞で一番心に残ったのは、実は購読者からの投稿欄「発言 若者の声」の中の一節でした。投稿主は、川崎市に住む高校生16歳の女性です。彼女は高校生になり、自分の存在価値に疑問を持つようになっていたそうですが、図書委員会の執行部に入り、その一員として、文化祭の展示やビデオ鑑賞会の運営などを経験、それを通し自分のいる意味を見つけられるようになったそうです。「自分から行動する」ことが自分の自信に変わっていった、と彼女は書かれています。そして最後に彼女は、こう書かれています。
本年度、私は図書委員長となった。読書の楽しさや図書室の良さをみんなに感じてもらえるよう、本と人をつなぐ架け橋となっていきたい。
なぜこの記事に目が止まったかといえば私も同様の経験をしていたからです。三十年近く前、沼津西ロータリークラブに入会させていただきましたが、受け身一方で面白みを全く感じることが出来なかった自分でしたが、社会奉仕委員長になった時に、ある企画を立案・実行しました。それは地域に住む視覚障害者の方、そして共に生活する盲導犬を例会に招待し、視覚障害者の方が日常生活で遭遇する生活上の困難さを、お話ししていただいたのです。本当に驚くことばかりでしたが、私自身そして会員の皆様にとっても、有意義な時間を作ることができました。
そのように自分から行動することで、ロータリークラブの意味あるいは楽しさを実感することができたのです。その経験が、彼女の投稿に目を止めた原因だと思います。いくつになっても、どんな組織の中でも大切なことは、自分から行動することだ、という彼女の指摘は、誰にとっても大切な点に違いありません。
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