2022 年 02 月 11 日 北海道小樽市街と石狩湾です。

月: 2020年2月 Page 2 of 3

医療破産

■20200219(水曜日:晴れ)

新さっぽろ駅に入ってきた電車です。

■今朝は6時まで、ゆっくりと休みました。昨夜は医師会の理事会があり終了後は、20時から新型コロナウイルスについての勉強会がありました。がんセンターの感染症専門医の先生ならびに保健所長さんが来られて、現在の状況ならびに、これからの感染拡大予想について、お話をされました。

会場は満員で、医師会の会員が大勢参加され、熱心に聞き入っておられました。今のところ、臨床像や画像診断、あるいは血液検査の結果だけで確定診断を下すことは困難だ、というお話でした。

結局のところ現況では、中国に出かけられたとか、帰国者と濃厚な接触があったなど、明らかに感染を疑わせる既往歴がない場合には、通常の肺炎と同じ対応を取るしかないようです。

検査体制が、まだ充分確立されていないようで、確定診断であるPCRの検査を行うことはなかなか難しいようです。

日本での感染拡大は、これからが正念場だと思われますが、なるべく人出のある所に出かけないことや、体調が優れない場合には無理をせず仕事を休むという文化を、これから作っていく必要がある、という感染症専門医のお話がありました。

■さて、先日の長周新聞8461号にあったサンダース上院議員の記事の中に、日本では考えられない、アメリカの実態が書かれていました。サンダース上院議員の公約の中に『医療と学費の無償化』というものがあるのですが、米国の医療の実態を知ると驚くことばかりです。

例えば、こう記載があります。

現在、米国では3000万人以上が健康保険に未加入であり、高い医療費のために治療を受けられず、健康状態の悪化と乳児死亡率が高い。破産の最大要因でもある。

特に主な処方薬の価格は世界で最も高く、米国人の五人に一人が医師が処方する薬代を払うことができない一方、10大製薬会社は年間690億ドルの利益をあげ、業界トップの役員は年間4億4000万ドル(約484億円)もの報酬を得ている。

日本ではとても考えられない状況です。そして、こう続けられています。

昨年だけでも医療費支払いのために800万人が貧困に追い込まれており、破産の約67%は医療費に関連しており、医療破産は年間約50万人に及ぶ。

近い将来、日本がこのような社会に陥らないという保証はどこにもないのです。新自由主義という名のもとに悪しきところばかりがアメリカ化され、何事もそうであるように、一周遅れで必死に追いつこうとしているように私には見えるのです。99%の人々が、しっかりと監視していかなければなりません。

99%

■20200218(火曜日:晴れ)

新さっぽろ駅の様子です。

■今朝は走りました。5時に目覚ましを合わせてあったのですが、4時45分に目が覚めて、そのまま起きだして準備を始めました。今日は火曜日ですので、生ゴミの収集日です。所定の位置に運んでから準備運動を始めました。

今朝は冷え込みました。暖かかったり、寒かったり、まさに三寒四温の日々なのでしょう。そうして春が本当に少しずつ近づいてくるのです。

今朝は11.47キロを走り、これで今月は通算9回のランで63.71kmを積み重ね、残り11日で36.28kmのところまで来ました。なんとかゴールが視界に入ってきました。

でもここで油断をしてはなりません。コロナウイルスの感染も、いよいよ本格的な広がりを見せてきました。とにかく人混みの中に行くのが一番危ないのでしょう。昨年は静岡で開かれた勉強会に夜、出かけた後にインフルエンザに感染してしまいました。

新しいコロナウイルス感染症と言っても、結局はウイルス感染ですので、インフルエンザと同様と考えて間違いはないのでしょう。アメリカではインフルエンザ感染によって、この冬だけで1万人以上の患者さんが亡くなっているそうです。

コロナウイルスに対しては初期の頃に、中国からの人の出入りを禁じたおかげか、アメリカでは大した感染は起こっていないようです。その点、日本は初動に失敗しました。もう今となっては手遅れです。一般への感染が広がっていると考えた方が間違いありません。誰もが感染する可能性があります。したがって、人混みの中に入るのは危険だということです。

■さて、アメリカの大統領選挙も順調に州単位での予備選挙が進んでいるようです。民主党ではサンダース上院議員が支持を伸ばしています。

長周新聞8461号によれば、「勢いますサンダース旋風」、「残酷な搾取構図覆す下からの力」、「99%の為の政治求める」と、力強くサンダース議員の躍進を伝えています。

記事を詳しく読むと、アメリカの二大政党制というものの持つ利点と欠点というものが、分かりやすく書かれています。二大政党制ですから、共和党は大企業の味方で、民主党は庶民の味方と一見思いがちですが、実はそうではないのです。

前回の大統領選で敗れたクリントン氏は、ウォール街での講演会で、1時間の講演で1000万円近い講演料を得ていたとして非難を受けたほどなのです。庶民や黒人、少数民族の味方のような活動をしているように、私たちには見えますが、よく見ると実態は異なっているのです。

共和党の候補であれ、民主党の候補であれ、結局は巨額の政治献金によって支えられている訳ですから、貧乏人の声が実現されることは期待できません。ある意味、プロレスのようなもので、いわばショーなのです。真剣に戦っているフリはしていますが、どちらへ転んでもウォール街が不利益を被るような政策を取ることはできないのです。

ところが、サンダース上院議員はそうした範疇には入らないのです、本当に草の根の運動によって戦い続けています。マスコミは彼に、左翼というレッテルを貼って泡沫候補のように描いていますが、果たして実態はどうなのでしょう。

日本の大手新聞やテレビでは、サンダース上院議員はまさに泡沫候補なのですが、長周新聞を読むと、決して現実に起こっていることは、それほど泡のように儚い事態ではないようです。

本当に多くの草の根の運動員の力と少額の献金の積み重ねによって巨大な波が起こりつつあるのです。それが99%のための政治なのです。

これは日本における、れいわ新選組運動のよりどころとなっている活動なのでしょう。日本でも安倍政権の7年間で起こったことは、1%がますます富み、その他の人々は貧しくなっていったという現実なのです。

このまま放置すれば、ますますこの傾向は強まるばかりです。社会は分断され、対立は強まり、暴力が蔓延する社会となるのです。どこかで切り替えなければなりません。99%の人たちが目覚めなければならないのです。

同調圧力

■20200217(月曜日:晴れ)強風

河津桜です。

■今朝は頑張って走るつもりで目覚ましを5時に合わせていたのですが、起き出すことができませんでした。疲れが溜まっていたのでしょう。昨日は雨の中ハーフだけゴルフをしましたが、さすがに無理だったようです。

4時頃からでしょうか、夢を見始めて目覚ましが鳴った時には、まさに夢の中でした。そうした時点から、ぱっと起きだすのは、なかなかの難事なのです。睡眠のサイクルがありますからすんなりと起き出せる時もあれば、本当に体が杭で打ち付けられたようになって、起き出すことがとても難しい状況の場合と様々です。

まぁ、無理をしてもいたしかたありません。身体と相談をしながら目標に向かって積み重ねるしかありません。

今朝は夜中から強風が吹き荒れています。ここ沼津では見事な青空が広がっていますが、西日本では大雪の予報が出ています。どうなっているか、まだテレビで確認していないのですが、日本は充分広いのです。

■さて今朝の東京新聞「論説室から」では、「アカデミー賞と日本人」と題して書かれています。

米国アカデミー賞で本年度メーキャップ・ヘアスタイリング賞を受賞した日本出身のカズ・ヒロ(辻一弘)さんが、日本人であることの受賞への影響を聞かれて、苦笑いをしながら、このように答えたそうです。

私は日本を去って米国人になった。なぜなら日本文化に疲れたし、夢をかなえることが日本では難しいからだ。

そして、筆者は就職活動中の大学生の以下の発言を引用して、推測しているのです。

学校では人と違うことをするな、みんな同じようにと言われて育って、就活では個性を出せと言われてもできない。

日本は同調圧力が強い社会で、以前からその指摘はあるのですが、そうした雰囲気が最近強まっているのではないか、と筆者は指摘し、こう書かれています。

16万人超の不登校の子どもたちや、ひきこもりの大人の増加も、社会が人と違うことを許してくれない生きづらさと底辺でつながっているように思えてならない。

誠にその通りに違いないと私も感じるのです。

昨年の参議院選挙で、れいわ新選組から立候補した東大教授の安富歩さんが、日本の学校は軍隊教育だ、といった趣旨の発言をされていましたが、多分その通りなのでしょう。兵隊さんを育てるための組織なのです。

高度成長時代であったならば、工場労働者を大量に育てるという意味で、時代にかなっていたのかもしれませんが、日本はもう、そうした時代ではないのです。時代と合っていないのです。

しかし考えてみれば、明治になって近代的な学校教育がスタートして以来、ずっと同じような教育システムだったでしょうから、今さら個性を尊重しろ、自分らしく生きろと言ったところで、変わることは恐ろしく難しいに違いありません。

変わることができない日本が、この先どうなっていくのか心配でならないのです。

ララ

■20200216(日曜日:雨)

新千歳空港上空から見た様子です。ゴルフ場は閉鎖状態です。

■今日は朝から雨でした。久しぶりの新沼津カントリークラブBクラス月例出場だったのですが、いかんせん天候が悪すぎました。結局ハーフだけ回って競技は打ち切り、お風呂に入って食事を取りながらの表彰式となりました。

大の仲良し甲野藤さんが見事3位に入賞し、今日たまたまご一緒した杉山さんも4位に入賞し、私達の組の4人のうち2人が5位以内に入賞という素晴らしい成績でした。

自分自身は全くひどいスコアで、最初の一番ホールで第1打は見事にチョロ。右に左にOBも重なり、本当に酷いスコアでした。月例への出場は3ヶ月ぶりでしたでしょうか、コースを回るのは久しぶりなので、まあこれも致し方がない、と次回を楽しみにするしかありません。

要は、フォームが身についていないのです。打つたびにバラバラですので、このスコアは致し方ありません。

■さて今日の東京新聞「昭和遠近 短歌に見る時代相 第6話 島田修三」は、なかなか身に詰まされる内容でした。「学校給食、敵国の支援に複雑な思い」です。山田あき歌集『紺』1951年の一首が紹介されています。

ゆたかなる ララの給食煮立てつつ 日本の母の 思いはなぎず

この一首は、栄養豊かなララの支援給食を煮立てながら、日本の一人の母親として私の思いは和むことがない、と歌っているのです。

ララとは、『アジア救済連盟の略称で、アメリカの複数の民間団体が連携し、窮乏する日本を始めアジア諸国にララ物資といわれた食料、医薬品などを供与した』と、あります。

島田さんは、しかしこうも書かれています。

一首が歌うように、ララ物資の給食は当時ではさぞ栄養豊かだったろう。栄養失調の危機に瀕する子供のためにはありがたく思いつつも、つい昨日までの敵国から受ける施しに母の心は穏やかではないのだ。

母親たちの思いは複雑です。戦争拡大に向けて、国家は母親達に産めよ殖やよと檄を飛ばし、将来の兵力の増強を目指したのです。そして敗戦と共に、この子供達を飢えさせ、かつての鬼畜米英の親玉から情けを受けているという母親の意識は複雑に屈折したものであったに違いない、と島田さんは指摘しています。

この屈折感は、実はその子供達にも影を落とし、後年まで引きずることになったとも指摘しています。

島田さんは昭和32年から38年まで東京の区立小学校に在学しましたが、ずっと給食で育ちました。忘れがたいのはララのミルク、脱脂粉乳だと書かれています。

ララの脱脂粉乳は特に粗悪で、本国では家畜の飼料用だったことを後になって島田さんは知りました。あの酷い不味(まず)さは、まさにそうだからなのだろうと納得したのです。納得はするが、心中は決して穏やかではない、という島田さんの気持ちは、同じ経験をした私にもよく理解できるのです。

日本人はいまだにこの屈折感あるいは屈辱感から立ち直っていないようにすら、私には思えるのです、精神的な整理整頓がきちんと未だに済んでいないのではないか。そして、その心の屈折感が、対米従属に甘んじながらもアジア諸国に対して居丈高に振る舞う私達の精神的な根っこになっているのではないか、とすら私は感じているのです。

■今日は北陸地方で春一番が吹きました。南風が吹いたのです。ところが明日からは大荒れの天候が予想されています。西日本では大雪が予報され、ふだん大雪など降らない地方でも、被害が心配されています。

今日で月の半ばが過ぎましたので、そろそろ月100キロの目標達成を気にしなければなりません。明日の朝は雨にはならないという予想ですので、なんとしても走って積み重ねをする必要があります。

一昨日には今年の直木賞を獲得した小説「熱源」が届きましたので、読み始めました。北海道の白老町にあるアイヌ記念館を作者が訪れたことから、この小説が芽生え始めた、という新聞記事を読みました。私自身も一昨年、千歳JAL国際マラソンを走った後に白老町のホテルに投宿しました。残念ながら、アイヌ記念館は訪問しなかったのですが、縁を感じます。

また宗谷岬から見た樺太は忘れることができません。二度訪問したのですが、最初の訪問で宗谷丘陵から、沖合に見事に見ることができました。本当に泳いで渡れそうにすら感じる距離なのです。

小説の舞台になっている樺太が、どんなところなのか、読み進めるのが楽しみです。

■現在20:00ですが、激しく雨が断続的に降り続けています。今夜いっぱいは、こんな天候が続きそうです。明日の朝には、間違いなく上がってくれていると信じて、明日は早起きするつもりです。

今日配信されてきた、田中宇さんの以下の記事は必読です。

世界に蔓延していく武漢ウイルス

事態が一刻も早く収束してほしいと願っていますが、現実は厳しいようです。政府の対応が後手後手に回って、いまや手遅れに近い状態になりつつあるようです。感染する母集団が大きくなれば、重症化率が低いとはいっても、犠牲者が増えることは容易に予想ができます。

アメリカは早い時期から中国からの人の出入りを遮断していました。日本では、そうしなかったのです。観光面などへの配慮があったのかもしれません。しかし今となっては、後悔先に立たず、となっています。深刻化しないことを願うばかりです。

東京マラソンの開催は難しそうですし、中止すべきだと私には思えますが。

在来種

■20200215(土曜日:曇)

札幌雪祭りでの人工アイスリンクです。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は朝、頑張って8キロを走りましたので、今朝は休養日です。

日の長さが実感できる毎日になってきました。仕事終わって二階に上がってきても、まだ明るさが残っています。12月22日の冬至からもう3週間以上は経っていますので、当然なのですが、日に日に日が伸びていくのは嬉しいものです。

天気予報を見ていると、西から次々と低気圧がやって来ては去っていくということの繰り返しです。昨日も激しく雨が降ったかと思うと、青空が見えたりもしました。今日は果たして、どうなりますでしょうか。

ここ数日は新型コロナウイルスのニュースで連日釘付けです。日本でも、それこそ北は北海道から南は沖縄まで、患者さんが発生しています。もう日本全国に広がっていると考えた方が良いのでしょう。

政府の初動活動がお粗末だったという指摘がなされています。とにもかくにも見えないものに対する恐怖というのは抑えようがありません。知らないうちに身の回りに迫っているという恐怖は例えようがないのです。一刻も早く終息してくれる事を祈るばかりです。

■今朝の東京新聞食卓物語欄では、静岡市清水区の大豆が取り上げられています。題して「奇跡の甘さ 地域潤す福豆に」です。原料の大豆は、静岡市清水区の山間地、山梨県境に近い中河内地区でひっそり引き継がれ、栽培されてきたそうです。

地元の方が、前々から自宅で味噌や醤油作りにと栽培していた大豆を、地元の農業組合法人「みらい」代表理事、大石さんに分けてくれました。この大豆を自宅で栽培した大石さんが枝豆で食べて、その甘さに驚いたことが事の始まりです。

静岡大学農学部で鑑定してもらったところ、由来ははっきりしないが、地区固有の在来種の可能性が高いと判断されたそうです。地元の農家の協力を得て栽培し、豆腐を作って限定的に販売も始めました。

巡り合ったことがない甘さ。豆乳がさらっとしていて豆腐作りがしやすい。在来作物は地域の生活の中で守られてきた。この大豆の甘さや味の深み、風味は中河内の気候、風土でしか出ない。

と、販売した会社の社長さんは語っています。最後にこう結ばれています。

小さな豆が緑豊かで静かな山里に大きな夢を広げる。

しかしながら、こうした取り組みに対しては、アメリカとの取り決めなどにより在来種の使用が禁止されようとしているのです。我々はそうした動きに、しっかりと目を光らせていかないと大変なことになるのです。

鉄道

■20200214(金曜日:曇)

札幌大通り時計台です。雪祭りで混雑しています。

■今朝は走りました。昨日は木曜日。普通でしたら、沼津西ロータリークラブの例会があるのですが、火曜日が休日でしたので、休日週の例会ということで休会でした。

仕事が終わって少し休んでからゴルフの練習に出かけました。次回の日曜日はBクラスの月例があります。本当に久しぶりの出場ですが、なんとか良いスコアを出して、ハンディキャップを減らし、Aクラスに戻らなければなりません。

クラブに入会してからの記録を見てみると、たいして練習もせずに、あまり何も考えずにプレーしていたにも関わらず、今よりずっと良いスコアで上がっていたのが不思議でなりません。

逆に言えば、年をとって体がいうことを聞かなくなって、昔できたことが今できなくなってしまっているのでしょうか。兎にも角にも、もう少し良いスコアを出してなんとか復帰したいものです。

ということで、今日は8.30kmを走り、今月は8回のランで通算52.23km。残り15日で47.76キロメートルとなりました。エプソンのホームページにアクセスすると、ランニングウォッチから送られたデータを元に、今月50キロ走達成おめでとうございますと、パソコンの画面が祝ってくれています。

今年は閏年とは言っても2月は29日しかありませんので、普段よりも2日少ない月となります。つまりは月100キロ走の目標達成が難しい月なのです。

■さて、今朝の東京新聞には「鉄道ない武蔵村山 歓喜」と題して記事が掲載されています。東京都内の市で、唯一駅の無い武蔵村山市に、ついに鉄道がやってくるというのです。地図を見ますと武蔵村山市は南は立川市、東は東大和市、北は埼玉県の県境に接している地域です。多摩地域を南北に走る、多摩モノレール。北の終着駅の上北台(東大和市)から箱根ヶ崎(瑞穂町)までの延伸が決まり、地元は歓喜の渦に包まれている、と書かれています。

■こうして新しい鉄道が引かれる地域がある一方で、続々と路線が廃止されている地域があります。北海道です。レンタカーで北海道各地をドライブしていると、廃線された路線跡に遭遇することがしょっちゅうです。

最初はそれが何なのか理解できずに、何かの記念館なのかなと勘違いすらするのですが、実はそこを鉄道が走っていたのです。豪雪地帯である北海道では、路線の管理がことのほか大変です。

今月のスキー旅行でも、南千歳から新得駅まで特急に乗りましたが、途中で保線係の方が、急な傾斜の崖のような土地で、降り積もった雪の中で線路を守るために整備作業をしておられましたが、本当に大変だと感じました。

国の支援がなければ、とても維持管理することは難しいだろうと実感します。今一度、原点に戻ってしっかりと議論をする時期に来ているのではないでしょうか。

熱源

■20200213(木曜日:雨)

新さっぽろ駅前の様子です。静かな銀世界です。

■今朝は雨です。雨が強く屋根を打ち付けています。天気予報では午前中で雨も上がり、午後からは青空が見えてくるということですが、今のところ想像もできません。

昨日は連休明けということで、外来は大混雑でした。患者さんが来て下さるということは本当にありがたいことです。年老いた身には、いささか疲れてしまうのですが、感謝するしかありません。

■さて、今朝の東京新聞文化面には作家の川越宗一さんが直木賞受賞エッセーとして「熱源の故郷」と題して書かれています。

川越さんは2015年の6月に奥様と2人で北海道旅行をされたそうです。その時に、たまたま立ち寄ったのが白老郡白老町のアイヌ民族博物館だったそうです。まさに運命の出会いだったに違いありません。そこから小説熱源が生まれた訳です。

私も2018年に千歳JAL国際マラソンを走った後、妻が探してくれた白老町のホテルに泊まりました。その時にはアイヌ民族博物館に立ち寄ることはありませんでした。

今年北海道旅行した時に千歳駅でしたでしょうか、アイヌ民族博物館が新装オープンしたということを知りました。この川越さんのエッセイを読んだ後では、白老町を再訪してみたいと思うようになりました。

川越さんは、このように書かれていますが、私も北海道大好き人間として、その通りだとつくづく思うのです。

2015年の6月、妻と2人で北海道を旅行した。新婚旅行も北海道だったのだが、本州では見ることができない広大な景色にすっかり魅入られてしまった。それから機会をうかがい続けて、満を持しての再訪だった。

今日中には、小説「熱源」を購入しようと思っています。

証言

■20200212(水曜日:曇)

札幌大通公園の雪祭り会場です。

■今朝も走りました。昨日は北海道から帰ってきて荷物を片付けてから一休みし、午後4時からいつものコースを走ったのですが、今朝も頑張って走りました。

これで今月は7回のランで43.92kmを積み重ね、残り17日で56.07kmの所まできました。目標ライン12日目で目標を少しオーバーしている程度です。今朝はキロ当たり6分23秒のペースで走りきりました。昨日は6分16秒でしたから少しペースが遅くなっています。

昨日は4日ぶりのランでしたので、簡単に言えば疲れが筋肉に溜まっていなかったということなのでしょう。マラソン大会などで走る時には、その前に必ず3日の休養日を設けていますが、これはとても大切なことなのです。

■さて、連休も終わり、今日からまた普段通りの仕事が始まります。今週は木曜日にロータリークラブの例会がありませんので、行事の無い、のんびりとした週になりそうですが、天気が毎日のように変化して雨となりそうです。

■さて数日前の東京新聞に興味深い記事が出ていました。東村山署で男子大学生を誤認逮捕し、1時間20分後に釈放したという記事です。

記事によると、2月8日午前0時20分ごろ、同市のアルバイトの20代女性が自宅前で、下半身を露出する男を目撃し、110番を受けた署員らが近くで女性の目撃情報と服装などが似た男子大学生を発見。パトカーの中から大学生の姿を確認した女性が『間違いない』と説明したことなどから、現行犯逮捕したというのです。

大学生は『やっていない』と一貫して容疑を否認。女性は警察署内で再び大学生の姿を確認し、『視力が悪く、違うかもしれない』と説明。近くのコンビニ店のカメラや、大学生のスマートフォンの記録などからも誤認逮捕と判明し、午前2時過ぎに釈放した。枝広基司保安課長は『指導教育を徹底し、再発防止を図る』とした、と書かれています。

■この記事は眼科医の私にとっては、とても興味深いのですが、読みながらある映画を思い出していました。それは「12人の怒れる男」です。ヘンリー・ホンダが主演し、12人の陪審員の評決に至るまでの過程を描いたこの映画は、アメリカ民主主義を描いた傑作として有名です。

最後の場面で容疑者に対する証言の疑問性が指摘されていくのですが、そこでも問題になったのは、証言をした女性の視力についての疑問だったのです。証言した女性は、裁判所での証言の際にメガネをかけていなかったのですが、陪審員の1人が彼女の鼻根部に見つけたメガネの跡を記憶していたのです。

これが意味するのは、彼女は裸眼視力では遠方視力が充分でなく、遠方を見る際には眼鏡をかけていたに違いないという点です。容疑者が犯罪を犯したとされる夜中に置いて、暑さのために熟睡出来ない状態からベッドから起き出した、まさにその瞬間に犯罪を目撃したと証言していたのです。通常そうした状況では、証言者が眼鏡をかけていたとは考えられない、というある陪審員の指摘が重要なターニングポイントとなり、容疑者の無罪評決へと繋がっていったのです。

つまり、故意に偽りの証言をした訳ではなかったのですが、彼女の曖昧な証言に基づいて1人の容疑者が死刑になる可能性すらあった訳です。今回の新聞報道の事件においても証言者の視力が充分でなかったことによって、曖昧な証言に基づく逮捕となってしまった訳です。

こうしたことを考えると、証人の視力検査というものが、いかに大事なことか理解できるのです。法律的に、あるいは何らかの規約によって、証人の視力検査を必ず行うことが義務付けられないか、と私は考えているのです。

旅の終わり

■20200211(火曜日:晴れ)

新さっぽろ駅前です。

■今朝は7時に起きて朝食を取りに31階のレストランに行きました。展望が素晴らしいのです。ゆっくりと朝食を取ったのち8時59分電車で新千歳空港へ向かいました。

30分程で新千歳空港駅に到着。電車は満員でした。車内の案内では、札幌から新千歳まで、新しいダイアでは1時間に5本があり、さらに便利になるようです。

札幌雪祭り

■20200210(月曜日:晴れ)

新さっぽろ駅前です。

■午前中にゲレンデで滑った後でホテルに戻り、風呂に入ってバスを待ちました。新得駅からJR線に乗って新札幌駅に到着したのが1545分。時折雪が横殴りに降る中を投宿先のホテルエミシアに向かいました。

歩いて3分の距離ですが、降る雪の中を歩くのは、なかなか大変でした。一面の雪景色。風情があります。ただし、これから電車に乗って雪祭りを見に行くとなると話は別です。

でもここでめげてしまい、見に行くのは明日で良いや、となった場合、明日はもう出かける元気が出ない可能性の方が高くなりそうです。天気予報によれば、明日の札幌の天候は曇り時々雪だからです。

めげそうな気持ちにムチを入れてホテルを出ました。地下鉄で30分程です。大通駅で下車して、4番出口から地上に出ました。テレビ塔から一直線に続く大通り公園のど真ん中に出ました。

雪祭り、真っ盛りです。しとしとと雪が降る中、雪像を見て歩きました。

Page 2 of 3

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén