■20220221(月曜日:晴れ)
■今朝は走るつもりで目覚ましを合わせてあったのですが、起き出す元気が出ませんでした。以前でしたら走り出すことができたと思うのですが、年齢のせいでしょうか、あるいは新型コロナワクチンの影響もあるのでしょうか、無理をせずにそのまま寝ていました。
小林一茶の句「今しばし しばしとかぶる ふとんかな」という気持ちが、よくわかる朝です。
■さて、今朝の東京新聞には「こちら特報部」で、ローカル線の特集をしています。「止まらぬ乗客減、公共交通の未来は」「ローカル線存続の岐路」「JR西・木次(きすき)線でトロッコ列車終了へ」。
書き出しはこうです。
中国山地を縫うように走るJR木次線は、宍道駅(松江市)ー備後落合駅(広島県庄原市)の全長81.9キロを結ぶ。沿線には出雲神話にまつわる観光地も点在。そんな歴史ロマンあふれるローカル線が存続の岐路にある。
このJR線木次線にある、とある駅名は、映画好きには忘れられない駅名です。それは松本清張の小説「砂の器」、松竹映画・昭和49年製作の中で登場する亀嵩(かめだけ)駅です。
松本清張自身が、備後落合の宿に泊まった際に聞いた、隣室で語り合う夫婦の言葉、出雲方言が東北弁に酷似していたという経験に、物語の種子があったというのです。
この映画に登場した重要な舞台である亀嵩(かめだけ)駅のある木次線が存続の岐路にあるのです。人口の減少、それに伴う利用者の落ち込み、そしてコロナ禍がとどめを刺そうとしています。
地元住民を巻き込んだ様々な取り組みが行われていますが、利用者の減少はいかんともしがたいのです。日本にとって大切な風景が次々と失われていきます。時代の流れと言ってしまえば簡単ですが、果たしてそれで良いのでしょうか。
最後の「デスクメモ」には、こう書かれています。
数えるほどしか本数がないのに、乗客はまばら。そんなローカル線がある。すべてを残すのは難しいのだろう。とはいえ疑問符がつく新幹線が建設され、リニアの工事には巨額が投入される。そちらを見直せば、もうちょっとなんとかなるのでは。素人考えでそう思ってしまう。
素人の私も、そう考えてしまうのです。
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