■20220308(火曜日:晴れ)

富士市岩本山公園の梅です。初めて出掛けました。富士山をバックに素晴らしい青空でした。広場で多くの家族連れを見ました。

■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。何度か目が覚めましたが、一度もトイレに行くことなく、6時に目覚ましが鳴りました。5時半頃目が覚めて、起きだそうかと思ったのですが、6時まで待ちました。気づいたら6時半になっていました。うとうとと二度寝をしてしまったのです。

三月に入って、花粉症の患者さんが、ぐっと増えました。資料によれば、今年の花粉の量は昨年の倍だということです。

自分自身に関していえば、10年前は本当にアレルギー性鼻炎が酷く、仕事中もティッシュペーパーでは間に合わず、タオルで鼻をかんでいたことを思い出します。今では多少目も痒く時々鼻水も出ますが、タオルを持ち出さなければならない程の酷い状態はありません。

年をとって、免疫力が落ちてきたということです。そう考えると、歳をとることも悪いことばかりではないのですが、免疫をすり抜けてしまったがん細胞が、そのまま生き残ってしまうわけですから、何事もいいことばかりでも、また悪いことばかりでもないのが自然界です。

■さて、ある記事で、Google Keepの利用の仕方を読みました。既に使用されている方は、たくさんいるとは思いますが、要するに、グーグルが提供している無料のメモ帳のようなものです。

ネット上の情報などを、ポストイットのようなメモ帳形式で、どんどん気軽に保存できる便利なアプリです。

私はevernoteを有料会員として利用していますので、何千ページという保存資料がありますが、このグーグルキープの便利な点の一つは、例えば新聞の切り抜きをスマホの写真で撮影し、その中にある文字だけを自動的に取り出してくれる機能です。

今朝そうやって取り出したのが、東京新聞朝刊に掲載されている、「今週のことば 藤田正勝」です。

哲学者の藤田正勝さんは「孤独は山になく、街にある:三木清」という言葉について書かれています。

藤田さんは学生時代、古本屋で三木清の人生論ノートを見つけ、その中に書かれていた、この言葉を見つけて、ひどく心を動かされたことがあったそうです。それは毎日大学に行きながら、そして同級生たちと言葉は交わしながらも、お互いに心に響く言葉を掛け合うことがなかったからではないか、と書かれています。

三木清は、「ひとは孤独を逃れるために独居しさえする」と言っています。自然の中に一人身を置いた時、小さな草花や深い木々の緑が密かに語りかけてくれることがあり、それに答えて、草花や木々に語りかけることもある。おそらくこのような繋がりが孤独を癒してくれるのであろう、とも書かれています。

そして、藤田さんはこう結ばれています。

三木のこの逆説的な言葉を目にしたとき、物事は、いつもと違った方向から眺めることによって立体的に、そして豊かに見えてくるのだと感じたことを思い出す。それが哲学を学ぶきっかけになったかもしれない。


昨今の新聞やテレビを見ていると、一方的な言説が溢れています。物事はいつもと違った方向から眺めることによって立体的に、そして豊かに見えてくるのだという、藤田さんの言葉を、今こそしっかりと思い出すべきではないでしょうか。