■20220730(土曜日:晴れ)

機内から見た北海道の大地です。

■7月も残すところ、今日と明日の2日だけになりました。今朝は走るつもりで4時半に目覚ましを合わせたのですが、睡眠のリズムが合いませんでした。目覚ましが鳴った時には深い睡眠状態で、すぐさま起き出して走るわけには、とても行きませんでした。

今朝は諦めて、そのまま眠り続けました。昨夜は、岡田尊司著「あなたの中の異常心理」を読み進めました。以前にも一度読んでいたのですが、思うところあって再読しています。

読み進めてみると、誰の心のなかにも、確かに色々な闇が潜んでいるわけで、犯罪を犯す人だけが特別、異常心理に囚われているわけでありません。

なにかの拍子に、心の片隅に隠れていた、その異常心理がヌクッと顔を出してくるさまは、恐ろしいといえば恐ろしいのです。誰もが持っている、いわば可愛いとも言える嫉妬心も、場合によれば取り返しのつかない状態にまで進んでしまいます。「オセロ」を読めば、その恐ろしさは、容易に理解できます。

そして、そうした誰にでもある異常心理が、ある一線を越えてしまう原動力として、幼小児期からの親子の関わりが、とても大きいということを、この本は教えてくれます。

何でもかんでも、すべての原因を親子関係で、あるいは愛着障害で説明しようとする、という異論もあるようですが、大きな要因であることは間違いなさそうです。

考えてみると、親になるとは、本当に恐ろしいことです。何も知らずに3人の子ども達を育てていた自分などは、脳天気な子育てしかできなかった、と言われれば、反論のしようもありません。

かと言って、この岡田先生の本を事前に読んでおけば、誰もが立派な子育てをできるに違いない、と必ずしも言えないところが現実の難しさなのでしょう。