■20170821(月曜日:曇)
■今日は64回めの誕生日。若い頃は誕生日は嬉しいものでしたが、この歳になると何だか住宅ローンの支払額が増えていくような、そんな気がしてきます。いずれは破綻する、つまりは旅立つことは確定しています。
64歳というと思い出す場面があります。宮本輝さんの「青が散る」のこんな場面です。
「「……十七年前やねえ。えーと、私は四十七歳でしたね。夏子のお父さんが三十三歳で、夏子はまだ三歳だったよ」
菓子作りを学びにフランスに渡った夏子の父と、パリのホテルの菓子部で知り合ったのだとペールは言った。」
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「「ねえ、ペール。ほんとに自分のお店を出したら? 芦屋か御影のどこかに」
ペールは自分の掌を夏子の頬にあてがって、
「夏子、私はもうお爺さんよ、足は痛いし、血圧も高い。心臓も弱くなった」 と言った。」
(『青が散る(上)』(宮本 輝 著)より)
そう、ベールはこの時64歳だったのです。私も、もうお爺さんなのです。
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さて、そうは言っても、今日も予定があります。昼休みには富士宮RCの例会で、ベトナム枯葉剤被害者支援の旅のお話をしなければなりません。そして夜にはNonちゃんが誕生日のディナーに招待してくれました。昨年の今頃はNonちゃんも名古屋で仕事をしてましたから、まさに隔世の感です。
今日を佳き日に。それを積み重ねることしか無いのです。
■仕事が終わってNonちゃん主催の誕生日ディナーに、Sunと一緒に出かけました。
私が予約しようとしたお店は、あいにく休店日。Nonちゃんが別のお店を予約してくれました。
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