■20180622(金曜日:晴れ)

 

千歳マラソンで会場へ向かうランナーたちです。緑のトンネルを抜けていく感じです。

 

 

■今朝は久しぶりの晴天です。昨夜は平成30年度東部眼科医会講演会があり、会長として進行を司らなければならず、神経を使いました。座長を務めていただいた先生方や参加してくださった皆さんのお陰で、活気ある講演会とすることができました。

 

演者の先生は電車でお帰りになる、ということで、ちょっと忙しなかったのですが、これは致し方ありません。お陰で私は早めに帰宅でき、休むことができました。

 

ということで、今朝は走りました。6.15km を走り、総計 76.64km となり、残り8日で 23.35 km となりました。明日から東京での会議に出席しなければならず、目標達成は来週ギリギリになりそうです。

 

■吉村昭さんの名作「漂流」を先日再読しました。鳥島に漂着した船乗りの戦いを描いた作品です。Wikipedia によれば、

 

『漂流』(ひょうりゅう)は、吉村昭の長編小説。1975年(昭和50年)に『サンケイ新聞』で連載され、加筆訂正の後、1976年(昭和51年)に新潮社から単行本が刊行された。天明年間に船の難破で伊豆諸島の鳥島へ漂着し、12年に及ぶ無人島生活の後に故郷へ帰還した土佐の船乗り・長平の史実を基にした物語である。

 

吉村昭さんらしい精密な描写により、自分も無人島に漂着したような気分になります。与えられた条件の中で、人はどのように生きるか、とは永遠の課題です。こうした極端な条件の中で人がどのように生きるかは、いわば生物学の実験でよく使われる、in vitro での考察のようなものです。

 

主人公が、ただ漫然と日々を送るのではなく、対象を見つめ、考察し、生き抜くために知恵を働かせる。それは無人島でだけ必要な生活態度ではなく、私たちにも当然当てはまることです。より良く生きるためには、同様の行動が必要なのです。そのことを改めて教えてくれる小説です。