■20210218(木曜日:晴れ)

2017年、Sunと二人で出かけた鹿児島、宮崎の旅です。高千穂神社の神楽です。

■今朝もゆっくりと休みました。昨日は終日強風が吹き荒れ、寒い一日でした。北陸や北海道では暴風雪となり、強風が吹き荒れて大変な天候となっています。今日もまだ回復には時間がかかるようです。

昨日から、いよいよ新型コロナワクチンの投与が、日本でも始まりました。 まさに手探りの状態でのスタートです。これまでとは全く異なる製造方法によって作られたワクチンですので、副作用を始め未知の部分が多くスムーズにいくかどうかは、まだまだこれからのようです。

特に特殊なアレルギー体質を持った方に対する接種は、 アナフィラキシー・ショックという重篤な症状を引き起こす可能性がありますので、充分注意しなければなりません。

接種前に、ただお話を聞いただけでは判断することが難しい場合も予想され、医師会の会合でもその辺りに不安を持つ先生が大変多かったように思います。

■今朝の東京新聞には、アニサキス症の話題が記載されていました。「アニサキス症 2018年 なぜ増えた」と題した記事です。鯖などの魚やイカに寄生する糸状の寄生虫「アニサキス」を、人が生の魚介類を食べて体内に入ることで、激しい腹痛を引き起こします。

2018年には、このアニサキス症が実は多発していたのです。なぜなのか?いま特別展を開催中の「目黒寄生虫館」を尋ねて、その解説を取材しています。

なぜこの記事に目が留まったかといえば、実はわたくし自身が2度にわたって、アニサキス症に苦しんだ経験を持っているからです。

最初の発作の時には、知り合いの先生に内視鏡で寄生虫を除去してもらいましたが、その後医学雑誌で知ったのですが、この発作の原因は寄生虫が内臓に噛み付くからではなくて、アレルギー反応で痛みを引き起こすことが分かってきたのです。

つまり機械的に除去しなくてもアレルギー反応を抑えれば、症状は取れることになります。上記の論文の先生によれば、ステロイドの静注によって、発作を抑えることができるというのです。2回目の発作の時には、私自身もこの治療方法で治癒することができました。本当に死ぬ思いでした。

こうした体質を持つ私が、果たしてコロナウイルスワクチンに対してどのような反応を引き起こすのか、不安を感じているのです。食物アレルギーを持つ人がワクチン接種を受けた場合にはどうなのか。考え出すとキリがないのです。

この点は、多くの先生たちも感じているようです。頻度的にはアナフィラキシー・ショックを起こすことはほとんどないようですが、まだまだ未知の部分が多いのです。

ワクチンが大きな力を持っていることは理解できるのですが、いささか拙速ではないか、あるいは楽観的に過ぎはしないかという思いが払拭できないのです。

ワクチン接種をすれば全てが解決してしまうのではないかという意見は、頭では理解できるのですが、現実にはそう簡単に話が終わるとは思えないのです。もう少し経過を見てみないと、なんとも言えないのでしょう。