■20220418(月曜日:曇のち雨)
■ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、両国から小麦を大量に輸入している中東諸国で、パン不足が深刻化しているようです。エジプトは世界最大の小麦輸入国だそうで、輸入小麦の8割以上をロシアとウクライナに依存しており、戦争の影響が如実に現れました。
ソ連時代、農業生産の不足から、大量の食料をアメリカから輸入していたことは周知の事実です。ロシアとなってから農業改革に取り組み、今では大輸出国に変身しています。
ロシアは食料だけでなく、実はリンや窒素などの肥料の生産においても、大きな役割を果たしており、そのためにますます世界での食糧不足が深刻化すると心配されています。
田中宇さんの指摘では、ロシアが目指すのは、米ドルによる一極支配ではなく、金・資源本位制の世界を目指しているそうです。
ドルが基軸通貨である限り、アメリカはいくらでもドル札を刷ることができます。輪転機を回せば良いのです。ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争など、どれだけ戦費が掛かろうが、ただ輪転機を回せば、いくらでも戦争が出来るのです。考えてみれば恐ろしいことです。
もしも、ロシアが目指している仕組みに変われば、めちゃくちゃな紙幣の増刷はできません。つまりは、身の丈に合わせた行動しか取れなくなるのです。考えてみれば、極めて当然のことです。今までが異常だったのです。
日露戦争で戦費の調達に四苦八苦し、何とか手を打って示談に持ち込んだ、かつての日本のように、身の丈に合わせて行動を取るのが当たり前の世界に、一刻も早くなってほしいものです。
10年後に果たして、どのような世界秩序が構築されているのか。それまでは、なんとか生き延びて、自分の目で確認したいものだと願っています。
コメントを残す