2022 年 02 月 11 日 北海道小樽市街と石狩湾です。

月: 2017年11月 Page 1 of 3

生きる力

20171130(木曜日:曇)

ハノイの水中人形劇です。大勢の外国人観光客が訪れていました。

■今朝は走りました。7.51km を走り、今月の通算が 115.74km となりました。いつもより600mmほど長く走った事になりますが、どうやら終了した時に、きちんとボタンを押していなかったようです。記録が終了されているか、いちおうランニングウォッチは見たつもりだったのですが、確認ミスだったようです。注意しなければいけません。

 あとは日曜日に、お伊勢マラソンを走るばかりです。土曜日にTakuと名古屋で待ち合わせて、伊勢に向かいます。今年は結局フルマラソンは走らず終いでした。千歳マラソンに始まり、立川シティハーフマラソン、そして最後にお伊勢マラソンを走って、今年が終わりそうです。どれもTakuと一緒に走ることができました。来年からはTakuも仕事が忙しくなり、なかなか出かけることが難しくなりそうです。

■今朝の東京新聞26面には、日本財団の分析による、「貧富の差による学力格差は小学4年生(10歳ごろ)から拡大していくー」という記事を掲載しています。その頃から文章題などが増えてきて、それまでの基礎学力の差もはっきりしてくる、としています。ただそれだけでなく、

小4が分岐点というのも重要だが、今回の分析では、がんばり抜く力や自制心、社会性といったテストで測れない『非認知能力』が貧困家庭の子どもは低く、それも学力差にもつながていることも分かった。この『非認知能力』をどう高めるかが重要だ

 と強調しています。この能力は、「生きる力」とも言い換えられるようです。

  そうした意味では、

特に乳幼児期に保育所や幼稚園といった家庭外での信頼できる大人との安定的な関わりができるかが大事だ

  という指摘は重要なのでしょう。誰かが放言したように、保育士は誰にでもできる仕事、ではないのです。その影響は、とても大きく深いものがあることを、我々は自覚しなければなりません。

刷り込み

20171129(水曜日:晴れ)

ベトナム料理の名物、豆腐の厚揚げ。毎食必ず食卓に登りました。お醤油のようなものを付けて食べました。

■今朝はゆっくりと休みました。日曜日にはTakuと一緒に、「お伊勢マラソン」を走る予定です。逆算して休養を取る必要があります。私の体力ですと、3日は休んだ方が良い体調で走ることができそうです。明日は軽く走っておいて、あと2日は休みます。

■今朝の東京新聞朝刊には、「アベノミクス真の姿は」と題して記事が掲載されています。テレビでは景気が上向いている、と盛んに報道されています。株価が上昇してお金持ちが増えている、と喧伝されています。本当なのか?

 アメリカの経済についても様々な意見があるようです。株価は最高値を更新している、というのが、マスコミ報道の定番です。国民の6割が株を保有しているアメリカでは、株価の動向は国民所得に直結するので、とても重要だという指摘があります。とにかく大規模な金融緩和をして何が何でも株価を挙げておかないといけない事情があるのです。

 もちろん実体経済を伴った株価の上昇は大変喜ばしいものでしょうが、本当にそうなのかどうかが一番大切な点です。

 どうもマスコミの報道が当てにならなくなっているようです。アメリカ大統領選挙で参謀を務めたスティーブン・バノン氏が来日し、NHKとのインタビューに答えていました。その中で、NHKテレビは日本のCNNか、と訊き返す場面がありました。そのまま流しているNHKテレビも太っ腹だと思いましたが、まさに正鵠を射ているのでしょう。

 大衆が報道によって目くらましの状態に置かれている気がしてなりません。時の政権によって、状況をどのようにでも刷り込むことができる、と言うと大げさでしょうか。民主主義というのは、実に危ういものだ、とつくづく思うのです。

同調への圧力

20171128(火曜日:晴れ)

ハノイの名所、ホアン・キエム湖の早朝、エアロビに取り組む中年のおばさんたちです。元気いっぱいです。

■今朝は走りました。6.15km を走り総計108.22km を積み重ねました。あと一回は最低走ることができそうですので、110km を超えそうです。今月目標を達成したので、33ヶ月連続して100キロを走ったことになります。記録を見ていると今年の2月に、合計 139.49km を走っています。これが今のところ最高記録です。ほとんど毎回9キロを走り、2月11日にはLSDとして3時間11秒という長時間記録を作っています。

 なんでこんなに沢山走ったのか覚えていないのですが、元気だったのです。それに日記を読むと、袋井マラソンで先にゴールした高野コーチを1時間以上待たせてしまったことが、かなり堪えていたようです。つまりは申し訳無さです。その気持を忘れてはいけません。

■昨夜は例のごとく暑さと寒さに戸惑いましたが、敷布の上に敷いていた毛布を外した上で、上半身の部分にもう一枚冬用の敷布を敷いて寝ることで安眠できました。こんどNonちゃんに訊いてみるつもりです。つまりは、こうした症状が出る何か疾患が考えられるかどうか、という点です。ホルモンの病気で説明が可能なのでしょうか。更年期でしょうか。困ったものです。

■日本の社会は、後戻りがどうも苦手のようです。いったん前に進みだすと、ここまま進めば崖下に落ちると分かっていても、誰も言い出せない、という状況です。真実を告げるより、一緒に奈落の底に落ちる方を選択した方が村八分にされずに済む、ということでしょうか。同調への圧力、とでもいう力が強力なのです。

 もちろん良い方向へ進む場合もあるのですが、どうもいただけない場合も数多いのです。東海第二原発の運転延長問題も、どうやらその手の問題のようです。鎌田慧さんが指摘するように、一基5千億以上と見込まれれる廃棄作業で地元経済を立て直せばよいのですが、そうしないところが、いかにも日本的です。なぜ理に適った方向で前へ進もうとしないのか。たぶん誰もそれを言い出さないから誰もそれを言い出せない、という本当に信じられないほど、レベルの低い力のための結論なのでしょう。

 日本の未来が案じられるのは、こうしたことを繰り返す体質にあるのですが、未来永劫続くのでしょうね。

 

分散台帳技術

20171127(月曜日:晴れ)

ベトナムでの支援活動でバクザン省人民委員会のみなさんに昼食をご馳走していただきました。ベトナムの鍋料理です。

■昨日は毛布を干しました。シーツも洗濯しました。そのためかどうか、今朝は夜明け前から暑くて眠れなくなりました。上半身と下半身が別の様になります。つまりは上半身は寒いのですが、下半身は暑いのです。継続的に走るようになって、腰回りを中心に筋肉が付きました。基礎代謝が下半身だけ上がっているような感じなのです。

 掛け布団を薄手に替えると、上半身が寒くて眠れなくなりますし、本当に困りものです。今朝はシーツの上に敷いていた毛布を外しました。ようやくバランスが取れたようです。

 そんなこんなで今朝は走りませんでした。目標の100キロを、すでに昨日達成していた、ということもあります。

■今日の東京新聞朝刊には、8面で「ビットコイン」を特集しています。仮想通貨と呼ばれるネット上の通貨です。ビットコインは、分散台帳技術と呼ばれる、「ブロックチェーン」を使用しています。つまりは世界中のパソコンで取引の台帳を分散して管理しており、取引内容がネット上に公開されているために改竄ができない、と言われています。

 こうした仕組みのため管理に費用がかかりません。従って送金などに経費がほとんどかからない、ということになります。つまりは社会を支えているあらゆる基盤が劇的に変わる可能性があるのです。仮想通貨に限りません。

 今のところビットコインは、投機の対象にしかなっておらず、博打場のような状態なので、社会的基盤とは言い難いのですが、近い将来大きく変わるはずです。銀行が人員整理に大きく舵を切っている一つの理由です。近々には定型業務をAI、人工知能に代替することで、必要な人員が大きく削減できる、という点が人員整理の一番の理由のようですが、近い将来お金のやり取りに銀行が必要なくなると、今の銀行の存在基盤が崩れることになります。

 社会は大きく変わろうとしています。

脳脊髄液減少症

20171126(日曜日:晴れ)

伊豆湯ヶ島温泉の様子です。11月初旬でしたから、今頃は紅葉が真っ盛りでしょうか。

■今朝は走りました。そして月間の目標走行距離の100キロを達成しました。6.14km を走り総計 102.07km となりました。残り4日ありますから余裕を持っての目標達成です。区切りがつく、というのはスッキリするものです。何はともあれホッとしました。

 昨日は沼津駅前のプラザベルデで小児科の勉強会があり、Nonちゃん、古谷先生と参加しました。Nonちゃんが師事している横田先生の講演がある予定でしたので、楽しみにしていたのですが、先生の都合が悪くなり残念ながら聞くことができませんでした。昨日の主なテーマは、脳脊髄液減少症でした。Wikipediaよれば、

脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)とは、脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏出することで減少し、頭痛めまい耳鳴り倦怠など様々な症状を呈する疾患である。日本の篠永正道らの医師によって提唱された新たな疾患概念であり、国際疾病分類には記載されておらず、現状では保険病名でもない。

2010年現在、髄液漏れを止める硬膜外自家血注入(ブラッドパッチ)による治療が保険外で行われているものの、ブラッドパッチが効かない患者も多い。また、篠永らによる疾患定義や診断法を疑問視する専門家も多く、曖昧な診断の下でブラッドパッチを行うことに対しては安全性の観点からも疑問が呈されている[1]。こうした混乱や患者団体等の要請を受け、現在、厚生労働省の研究班が統一的な診断、治療のガイドラインの策定にあたっている。

2016年1月20日付け厚労省による発表では、2016年4月からブラッドパッチによる治療が保険適用となる事を公開。

 と、あります。熱海にある国際医療福祉大学熱海病院脳外科教授の篠永先生を中心とした議論を聞くことができました。患者家族の皆さんの意見もありました。子どもさんがこの病気苦しんでいるのを知ると、本当に大変だろうな、という思いがしました。

■講演が終了してから、三人で楽しく会食しました。居酒屋で気兼ねなく、のんびりと語らう時間を持てたことは、本当に有意義な週末でした。私は小児科のことはさっぱり分かりませんので、古屋先生に色々助言を仰ぐことばかりです。自分たちが、まだ研修医だった頃の思い出などを語り合うのは、楽しいものです。ともに同じような経験と思いを経てきたわけです。同じ職業を持つ、ということは、そういうことなのでしょう。

 これからも古屋先生には、ともに語り合いながら、Nonちゃんへの貴重な助言をしていただけそうです。

多様性

20171125(土曜日:晴れ)

新沼津カントリークラブの紅葉です。京都のように美しい紅葉とはいきませんが。

■今朝はゆっくりと休みました。少し喉の調子が悪かったからです。風邪をひいたわけではないのですが、無理をしても意味がありません。今月は順調に走行距離を積み重ねていますので、目標の100キロまでは、あと一回走れば達成のところまで来ています。ということで、明日以降頑張ればよいのです。

 今年は袋井のクラウンメロンマラソンに出場しないことになりました。3年間続けて出場していました。今年は、その前の週にTakuと一緒に三重県の伊勢マラソンに出場しよう、ということになり、さすがに私の実力ではハーフマラソンを走って、翌週フルマラソンでは命の保証ができそうにありません。

 なぜ伊勢マラソンかというと、三重県は野口みずき選手の故郷でもあり、大会の正式名称が、「野口みずき杯 2017中日三重 お伊勢マラソン」なのです。二人とも、みずき選手のファンでもあり、以前彼女が現役の頃、応援のために名古屋ウイメンズマラソンを観戦に行ったことがありました。ついでに名古屋名物ひつまぶしを食べる目的もあったのですが。

 美味しかったです。ひつまぶしなるものを、私は知りませんでした。Takuが食べたい、と言っていたのですが、何なのだろう、と不思議に思っていたほどです。あんなうなぎの食べ方があるとは知りませんでした。

 今年は袋井に出場できない、と高野ランニングコーチに連絡したところ、一緒に走るのを楽しみにしていたので残念です、と連絡をもらいました。昨年は、走った後に一緒にご飯を食べて、本当に楽しいひと時を過ごしたので、私も大変残念なのですが、Takuと一緒に走ることができるのは、これで最後かもしれないので、今回は致し方ありません。昨年はコーチが走り終わって、私がゴールするまで一時間以上も待たせてしまい、本当に申し訳なくて脚の痛みも辛かったのですが、そちらの方が気になったほどでした。今年は何とか1時間以内にゴールしようと思っていたのですが、来年に持ち越しです。

 Takuも昨日で最後の試験も終わり、ほっと一息です。大変だったようです。昨日のネットの記事によれば、法科大学院入学生の内、法学部以外の出身者の割合を、当初の3割から減らすことを決めた、とあります。多様な人材が法曹の世界で活躍できるように、という目的が掛け声だけに終わりそうです。どの世界もそうでしょうが、純粋培養された人材というのは、変化に対応できない可能性があります。多様性という点が、どの世界でも重要なのですが、その点が元の木阿弥になりそうなことが、とても残念です。

 

大掃除

20171124(金曜日:晴れ)

今年のベトナム支援の旅での一枚です。旧市街、セント・ジョセフ教会の直ぐ近くにある乾物屋さん、というのでしょうか。

■昨日は一日中大掃除でした。ちょうど駐車場の整備で廃棄物を処理するコンテナが利用できるのです。前回も病院を改装する工事に合わせて、同様のコンテナが利用できました。建築会社がきちんとした処理をしてくれます。安心して廃棄物を処理できます。医療廃棄物、動物などの生き物、薬品などの液体は駄目です。

 そうして大掃除をしてみると、本当に無駄なものが見えてきます。まずは衣料品です。何年も着ていない衣料品が山のようにあります。いつか着る、いつか着ると思って取っておいても、実際には袖を通すことはありませんでした。最近は結婚式の衣装だけでなく、平生着るような服もレンタルで利用できるサービスがあります。スタイリストが選んでくれ提案してくれた服を一定期間借りることができるサービスです。

 考えてみると実に合理的で無駄がありません。断捨離という言葉が流行しましたが、もう先が見えている自分などは、いかに身ぎれいになって旅立つか、という難問に答えなければならない状況なのです。最近は、本は電子書籍のみです。本は本当にスペースインベーダーなのです。執筆業の人では、蔵書の重さで部屋の床が抜けた、というウソのような話もあるぐらいです。

 昔々小学校の先生に教えてもらった格言。

飛ぶ鳥跡を濁さず

 とは、けだし名言ですし実行するのは難しいのでしょう。

■今朝は走りました。昨日の朝は雨でしたので、ゆっくり休みましたが今朝は快晴です。今日は走っていて、どうしたわけか体が重いというか筋肉が硬いというか、前へ進むのが大変でした。いくら経っても軽快に走る、という状況になりませんでした。それでも、とにかくゆっくりで良いから少しずつと言い聞かせながら走りました。6.15km を走り総計 95.93km を積み上げました。あと一回で目標達成です。

■我が家の西側の窓から大手レンタルビデオ屋さんが見えます。駐車場へ出入りする車が、営業中は途切れることがありません。手軽で安くて時間潰しにはビデオは最適なのでしょう。よく分かります。自分も「不屈の嫁」を見ていると時間の経つのを忘れますから、その気持は理解できます。

 しかし数時間があっという間に経ってしまうので気をつけないと時間を無為に過ごしてしまう危険性が大です。アマゾンのプライム会員ですので、限られてはいますが無料で見る映画も結構あります。例えば、「おくりびと」です。何度も観ました。よくできた心に沁みる作品です。

 CD-ROMを借りてきてテレビで観る、という作業は数年以内に無くなるでしょう。次世代の通信網が普及すれば、映画の一本ぐらい、あっという間に手元の端末に配信されるからです。本屋さんに行かずに電子書籍を購入するように、あらゆるデジタル化されたものが、通信で配信される時代が、そこまで来ています。お店が消えていくことで街も様変わりになるに違いありません。

 いまのうちに記録しておく必要がありそうです。

■さて今夜はベトナムはればれ支援隊の定例会兼忘年会でした。いつもの沼津駅前つぼ八で開催しました。私は仕事が終わって、そのままKuriちゃんに送ってもらいました。いつもの仲間で集まる予定でしたが、新谷さんが風邪をこじらせて参加できなかったのは残念でした。

活動を無事に終えて今年もホッとしました。今年度中に写真展を開催する予定です。

社会の仕組み

20171123(木曜日:雨)

今年の支援の旅で投宿したハノイのホテル、コニファー・ホテルの玄関から道路の反対側を撮りました。パン屋さんです。ホテルの直営店で、美味しいパンを買うことができました。

■今日は勤労感謝の日、休日です。しかも朝から雨。ゆっくり寝るには、これ以上の日はありません。ということで、7時半まで寝ていました。例によって朝方暑さで目が覚めました。掛け布団を薄手のものに替えましたが、今度は寒いのでしばらくして元に戻しました。歳を取ると手間がかかります。

(●^o^●)

■いま寝る前に読み進めている、『幸せな小金持ちという生き方 ― 本田健初期作【完全版】』(本田 健 著)には、なるほどと納得させられる指摘が多々あります。例えば、いちばん大切なことは、大好きなことをすることだ、というのです。どうも私も含めて普通の人は、好きなことばかりしていては駄目だよ、と子どもたちに言い聞かせがちです。嫌いなことに時間を費やしても成果が上がるはずがないのです。

 イチロー選手を始め大きな仕事を成し遂げた人というのは、みんな大好きなことに全精力を注いでいます。そして大好きなことを見つけたら、

自分が大好きなことを見つけたら、「大好きなことを仕事にする」ことを目指すのです。自分が大好きなことを見つけても、それを余った時間に細々とやっているだけでは、幸せな小金持ちにはなれません。大好きなことを、どこかで人生の中心に据える必要があるのです。

幸せな小金持ちは、自分が大好きなことを見つけたら、それで成功している人にアプローチして、うまくその職場に紛れ込むのです。そして、必要なことを一つずつマスターすることから始めるのです。

私のまわりの幸せな小金持ちたちは、自分が仕事やビジネスで成功する前に、すでにその分野で成功した人と一緒に働くことで、これらのノウハウを学んでいます。

 と、いうのです。なるほど、確かにそのとおりだと思います。そして私が、ハットさせられたのは、

幸せな小金持ちの子供たちは、親から社会の仕組みについて小さい頃から学んでいます。

 という部分です。貧困の連鎖が社会的な問題になっています。格差の拡大は、とても大きな問題です。子どもたちが親の犠牲になってはいけません。子どもたちには無限の可能性があるのですから。親が与える教育機会、あるいは残す資産などが大きな格差を産んでいることは事実です。

 意外と大きな違いを産んでいる理由の一つに、上記の言葉があるのではないか、と私は思ったのです。つまり、親から社会の仕組みを学んでいるか、いないかという点です。おそらく幸せな小金持ちたちは、どうして自分たちが、そうした地位にたどり着けたのか、という理由を重々承知していますから、子どもたちに、その点だけは確実に語り継ぐのです。

 この違いは思っている以上に大きいと私は思います。何しろ子どもたちには、社会というのはどういう仕組でできていて、その中で自分の大好きなことを続けていくためには、どうしたら良いかなど想像もできないからです。ルールを知らされた上でバッターボックスに立つのか、ただバットを持たされて立つのか、その違いです。そして、その違いはほとんど決定的です。

 人生は、本当に不公平です。でも完全に公平な社会など、あり得ません。これまでも無かったし、これからも樹立されることは無いでしょう。親の責任は、いつの時代にも大きいのです。

アドラーの教え

20171122(水曜日:晴れ)

ベトナムでの光景です。路端でサトウキビを売っていました。かじって食べるようです。

■今朝は走りました。いつものコースを走り、6.13km を積み上げて、総計 89.77km となりました。目標まで、もう少しです。

 昨夜は沼津医師会の理事会。月に一回の会議です。沼津市、裾野市、長泉町、清水町の二市二町の住民のために日々活動しています。とにかく様々な活動をしていることに驚きます。そして沼津医師会は、まもなく創立70周年を迎えます。

 20年前に初めて理事となり、創立50周年誌の編纂に取り組んだのは、とても勉強になりました。当時は周年誌をCD-ROMで出そうということで、ずいぶんと大変な思いをしました。会長挨拶をビデオに撮り収録したのですが、今ならスマホでも動画は簡単に撮れるのですが、当時はそうは行きませんでした。ディスクの容量の問題もあり、ビデオの時間もかなり限られた中での収録でした。今となっては、本当に楽しい思い出です。

■いま寝る前に読み進めているのは、「幸せな小金持ちという生き方 ― 本田健 初期作【完全版】Kindle 版」です。お金持ちになるには、どうしたら良いか、というなにやらハウツー本かとも思ったのですが、内容はそんなところに留まりません。どうしたら幸せになることができるのか、という幸福論に近いのです。そして驚いたのは、いたるところにアドラー心理学の教えが散りばめられていることでした。

 「完訳 7つの習慣 人格主義の回復 スティーブン・R・コヴィー」を読んだ時も、そう感じました。たぶんデイル・カーネギーの本を読んでも、そう感じるに違いありません。知らないうちに、その教えが織り込まれていること。それはアドラーが心から願っていたことなのです。

 

百年の果てに

20171121(火曜日:晴れ)

ベトナム・ハノイの旧市街です。帰宅時間の大混雑の様子です。

■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。昨日は地元の新聞 沼津朝日の読者投稿欄、「言いたいほうだい」に今年のベトナム支援の旅についての報告原稿を送りました。「100年の果てに」です。活動を1,000字程度にまとめて毎年投稿しています。昨年は、「母の願い」でした。同じような活動ですから、どこに焦点を当てて報告するか悩むところなのですが、これをしておかないと結局は、貴重な体験が思い出ばなしの世界で終わってしまいます。

 活動をした後に、その年はどんな感想を抱いたのか。どんな点が一番印象に残ったのか。今年は14軒の被害者家庭を訪問しました。それぞれの家庭に、それぞれの悲しみがあり、それぞれの家族の歴史がありました。そのどれもが貴重なものなのですが、1,000字の中で触れることができるのは、一点に過ぎません。

 今年は地元の人民委員会や被害者協会の皆さんの私達に対する積極的な協力ぶりや感謝の思いを、いつになく強く感じました。 もちろん今までも感じなかった訳ではないのですが、今年はいつもと違っているように感じたのです。大勢の人々が同行してくれましたし、二度も昼食をご馳走になりました。これまでに無かったことです。施設長さんのトゥイさんのお力があったのかもしれません。

 ベトナムの社会全体が豊かになってきたこともあるのでしょう。それだけの余裕が出てきた、と言えるかもしれません。何しろ私達が活動をするのは、本当に忘れられたような農村がほとんどだからです。そんな地域を回って家族の皆さんにお話を聞くと、親族や地域の人々が助け合って生活している様子が、よく聞かれます。そうせざるをえないのでしょうし、まだまだ地域の共同体が残って機能しているのです。

 そうしたベトナムの農村社会が発展する中で、どのように変容していくのか。楽しみでもあり心配な点でもあるのです。

 

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