2023 年 09 月 02 日 TakuとMasato とNonと一緒に訪れた熱海初島です。

月: 2019年9月 Page 2 of 3

政治とは

■20190920(金曜日:晴れ)

ドラマ・北の国から・の世界です。

■今朝は走りました。今月10回目のランで、6.09kmを走り通算74.21km。残り10日で25.78kmのところまで来ました。今週は月曜日に、久しぶりの LSD を行いましたので、今週の通算走行距離は29.31kmと立派な成績です。あの暑い中、2時間以上走りましたので、その後走った時に、随分と楽に感じるようになりました。3時間の LSD を行えば、きっとハーフマラソンもずっと楽に感じるのかもしれません。

■さて、れいわ真選組の山本太郎代表によって MMT なる経済理論が注目されています。アメリカではサンダース上院議員やコルテス下院議員などの、いわゆる民主党左派と言われる人達が、この MMT 理論を基盤に、政策の提言を行っています。れいわ新撰組から、先日の参議院選挙に立候補した大西つねき氏が、山口県の萩で講演した様子が、長周新聞に掲載されています。その中で、大西氏はこのように述べています。

税とは、予算を組む(使う)ために集めると思われているが、日本の予算はこの50年間赤字国債でやっている。つまり、必要なら集めなくても借金でお金を作れる事を証明している。税制とは、予算が足りないから集めるというものではなく、所得の再配分(累進課税)や所得格差の是正(相続税)など、皆さんの思想を国の形に反映するためのものだ。それこそが政治の本質だ。

さらに金融資産や株取引による課税を所得税から分離軽減して、何の価値も生み出さないギャンブルを奨励している現在の税制の本末転倒ぶりを批判されています。

私たちが、いかにこれまで洗脳されてきたか、ということを痛感するばかりです。今のままでは社会が、両極端に分かれて崩壊しかねないという危惧もまんざら危惧だけでは、すまなくなってしまいそうです。

認知不協和

■20190919(木曜日:曇り)

「北の国から」の家に向かう途中のクイズです。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は終日雨の一日で気温も上がらず、空調を使うこともありませんでした。のんちゃんが以前から飼っていたウサギのペット、ダラが手術を受けることになり、動物病院で昨日手術を受けました。大変な一日だったようです。人間に換算するとかなり高齢のようで、色々病気が出てくるのも致し方ないんでしょう。一日も早く元気になってもらいたいものです。

■さて東京新聞に連載されている「一心不安・現代日本人の個と孤」の昨日の原稿は「すっぱいぶどう」でした。イソップ寓話の一つ、あのすっぱいぶどうです。あらすじは、こうです。お腹を空かせたキツネが、おいしそうに実った葡萄の房を見つけました。食べようとして懸命に飛び上がりましたが、高いところにある葡萄には、何度跳んでも届きません。とうとうキツネは「どうせこんな葡萄は酸っぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」と負け惜しみを言って去って行きました。

この話のように自身の考えと現実の状況が矛盾する時に、新たな信念や考えを持つことを心理学では「認知不協和」といいます。著者の名古屋大学教授、川合信幸先生があげる、分かりやすい例が喫煙者の言い訳です。

喫煙者が「喫煙する」と「喫煙で癌になりやすい」という二つの矛盾を抱えた時に、それを解消するには禁煙するか別の信念を持つかのどちらかを選ばなければなりません。禁煙すれば一番良いのですが、それは大変なので、「喫煙者でも長寿の人もいる」、「肺がんよりも交通事故で死亡する確率の方が高い」という理屈を作ったり、断片的な事実を信じることで矛盾を解消しようとする行為です。

イソップの「すっぱいぶどう」の教訓は、負け惜しみを言うな、ということでしょう、と川合先生は書かれています。でも、なんとかとハサミは使いようでして、この認知不協和も、上手に使えば不快な気持ちをやり過ごせるかもしれない、と川合先生は書かれています。例えば

「みんなと一緒にいたい」。でも「仲間外れにされる」なら、「あの人たちは、わたしが仲良くすべき人ではない」と信念を変えてしまえば矛盾は解消します。届かない葡萄に無理に飛びついて怪我をする必要はないのです。

と最後に書かれています。いじめ問題で苦しみ自殺にすら追い込まれかねない、学校での状況を考えると、こうした考えはとても大切ではないかと私には思えるのです。

民主主義

■20190918(水曜日: 曇り)

富良野産のぶどう果汁です。

■今朝は走りました暑さの峠もようやく超えたのか、昨夜は過ごしやすい一夜でした。とは言うものの、今朝は目覚ましを5時にかけたのですが、起き出すことができたのは5時半近くでした。ビニールゴミを持って所定の位置まで行き、置いてから準備運動を始め、走り始めましたが、涼しさのおかげもあってかスムーズに走り始めることができました。

とはいえ、4キロを走る頃までは体も重く足取りも重かったのですが、バイパスの脇を走っているとき、空を見上げると雲の合間に月が見えました。そこで一枚写真を取ったのですが、30秒ほどでしょうか、休むことができました。どういうわけかその後とても体が軽く感じられ足がスムーズに前に出るようになりました。結局今朝は6.12kmを走り、これで今月は9回走り、68.12kmを積み重ね、残り12日で31.87kmのところまで来ました。

■さて、いつも読んでいる、田中宇の国際ニュース解説無料版2019年9月17日号が配信されてきました。題名は「さよなら香港、その後」です。香港で起きている民主化運動について、分析しています。

香港は中国に英国から返還され、一国二制度の下で統治されています。私たちは、ともすると誤解しがちなのですが、香港が中国に返還される前、香港は英国の下で模範的な民主主義体制の下で統治されていた訳ではないのです。英国の植民地として統治されていたのです。中華人民共和国を嫌う人々は、香港が民主的な、まるで理想的な政治制度の下で、英国により統治されていたかのごとく考えがちですが、それは明らかな誤解なのです。

英国により植民地支配を受けていた国々では、独立はしたものの、いまだに内部紛争で争いが絶えないのです。インドとパキスタンしかり、ミャンマーしかり、そして香港しかりなのです。英国の狡猾な分割支配の置き土産によって、人々は未だに苦しんでいるのです。まるで民主主義のお手本のように、英国を崇め奉る人々がいますが、私には理解できません。あの国ほど罪深い国も数少ないのです。EU離脱問題で国際的な力が落ちている英国ですが、世界平和のためにはとても良いことのように私には思えます。

欧米式の民主主義システムを無批判に賛美する人々がいますが、少し冷静になって考え直した方が良いのではないでしょうか。日本も民主主義国家のお手本のように、自分たちでは考えていますが、たった3割程度の人々の支持を得た政権が、自分たちの利権のためにやりたい放題の状況を、よく考えてみた方が良いのです。特にマスコミと一体になって世論を誘導し、投票率を可能な限り下げ、自分たちの持つ組織票で権力を維持している今のやり方は、どう考えても民主的とは言えないように私には見えるのです。

テレビ

■20190917(月曜日晴れ)

北の国からの世界です。

■今朝はさすがにゆっくりと休みました。昨日は本当に久しぶりに LSD を敢行し来月のハーフマラソンに向かって1歩前進しました。とにかく暑い一日でした。一昨日の日曜日は同様の天候の下、マラソンの予選レースである MGC が東京で行われましたが、選手たちはさぞ暑さに参ったことだと思います。昨日は朝の5時半から2時間と少し走りましたが、時間帯的にはまだまだ暑さはそれほどではありませんでしたが、MGC はまさに暑さが募る時間帯に行われています。想像するだけで、めまいがしそうです。さらに来年の東京オリンピックは今よりも1ヶ月も前、つまりもっと暑さが酷い時期に開催される訳ですから、選手にとっては命がけになりかねません。

オリンピックが、これほど選手を軽々しく扱うようになったのは、いったいいつからのことなのでしょうか。1964年の東京オリンピック開会式は10月10日でした。まさに秋晴れの青空の下、オリンピックは開催されたのです。どうも、ロサンゼルスオリンピックからというのが通説のようです。経済的に行き詰まり、開催地がなかなか決まらなかった当時、商業資本を大胆に取り入れ開催されたロサンゼルスオリンピックから、テレビやマスコミの思惑に沿って、開催時期も決定されるようになりました。オリンピックの開催が決定されると、妙にはしゃいだ様子の芸能人たちや、選手たちがテレビの画面に頻出するのですが、とても奇妙に私には感じられるのです。

テレビの影響というのは、とても大きいと思います。テレビの一番の効能は何も考えずに時間を過ごせることです。友人達と話していて、「忙しいので時間がない」と言われる機会が多いのですが、これはいささかマユツバです。その人がテレビを見ない、という生活を送っているのであれば、本当に自由な時間がないのだと思いますが、そういう方は極めて稀です。

一日あたりどれだけの時間をテレビに費やしているかは、もちろん現役世代と退職した高齢者とでは全然異なるはずです。時間がないと言って困っている人は、テレビのスイッチを切れば良いのです。おそらく1日2時間以上、新しい時間が生まれるはずです。限られた時間しかない貴重な一生の中で、テレビに時間を費やすのは、本当にもったいないと思います。貴重な時間に値する番組は、もちろんあるのですが、極めて稀です。

恐らくテレビとどう付き合っているかを確認するだけで、その方の人となりのかなりの部分を知ることができるような気がしてきているのです。大宅壮一さんは、さすがに慧眼の持ち主だったようです。

一億総白痴化(いちおくそうはくちか)とは社会評論家の大宅壮一が生み出した流行語である。「テレビというメディアは非常に低俗なものであり、テレビばかり見ていると人間の想像力や思考力を低下させてしまう」という意味合いの言葉である。

電柱

■20190916(月曜日、曇り)

テレビドラマ「北の国から」の舞台です。

■今朝は走りました。昨日の疲れも残っていたのですが、ここで頑張って走らないと間に合わなくなる可能性がありましたので、久しぶりのLSD(Long Slow Distance)を敢行しました。今朝は17.09kmを走り、これで今月は8回走り、61.99kmを積み重ね、残り14日で38.00kmとなりました。エプソンのホームページに記録を登録すると、画面には「月間50キロ走達成おめでとうございます」と告げてくれています。途中二度ほど休憩し、少し歩いてしまいました。そして10キロを過ぎて右膝の違和感も出現し、途中で止めてしまおうかと思ったこともあったのですが、とにかくなんとか最後まで走りきることができました。

2時間11分16秒も、かかってしまいました。2時間も走り続けたのは今年の6月に出場した、JAL国際千歳マラソン以来です。2時間走り続けるというのは、やはりなかなか大変です。途中で筋肉痛や膝の痛みなど、なんやかやで走れなくなってしまう時間帯があるのです。ゆっくりしたペースならば、何時間でも走っていられる、と豪語したいところなのですが、今の私の実力では、とてもそんなわけにはいきません。たとえゆっくりとしたペースではあっても、走り続けるというのは結構大変なのです。それでも苦しかった、走り始めて1時間ほどした時を過ぎると不思議なことに、また少し楽になってくるのです。あの苦しさは何だったのだろう、と後から思うと不思議な感じがするのですが、その苦しい時には本当に苦しいのです。

その苦しい時間帯を過ぎると、しばらくの間は、なんと言いますか、無の状態とでも言いましょうか、その時間だけ何か、消しゴムで消してしまったような、そんな時間帯がしばらく続くのです。周囲の様子も記憶に残っていません。ひたすら自分が走るだけで、まるでトレーニングルームで、ただ1人で走っているような、そんな時間帯なのです。膝の痛みも屈伸運動を1回してからは、少し楽になりましたので、なんとか、だましだまししながら、最後まで走り終えることができました。

■さて、台風15号で被害を受けた千葉県では未だに停電の状態が続いているようです。様々な解説がネットに溢れていますが、同様に暴風の影響を受けた東京都では電柱を地中に敷設してあった地域が多かったために、被害が軽かったという報告があるようです。つまり、風によって電柱が倒れ、それによって停電が起こり、復旧に時間がかかっているという説明です。

強力な台風が、これからも何度も襲ってくる可能性を考えると、単に景観上の問題から電柱を埋設すすべきだ、というだけではすまない問題になってきました。安全保障の問題とすら言える状況になってきたのです。

福島第1原発の被害者に対する賠償資金を捻出するために、東京電力が電柱の維持管理費を合理化したことが被害を大きくした、という指摘もあるようです。詳細は不明です。原因はどうであれ、これだけ長期にわたり停電が続くということは、国民生活への影響を考えると、早急に原因と対策をしっかりと立てるべきだというのは当然のことです。

最近は毎年のように大型台風が上陸し、同様の被害が発生していることを考えると、政府と電力会社はしっかりと協力して、有効な対策を取らなければならないのです。政治の怠慢は国民の命を危険にさらすのです、どうも今の政府は、そうした慮りに酷く欠けるようです。

50周年記念

■20190915(日曜日、晴れ)

富良野駅にある案内板です。これで確認して、北の国から記念館を訪問しました。

■昨日は休診にして、三島の東レ研修センターで行われた、米山梅吉記念館創立50周年記念式典のお手伝いを午前中からしました。北は山形から南は九州まで七百人近いロータリーアンが、お越しになりました。私どものクラブが受付担当でしたので、午後1時からの受付開始に向かって、最後の確認をし来場を待ちました。浦和からも3人の方が来られましたが、高校の同期生、野辺さんがこられるかもしれないと、名簿を確認しましたが、残念ながら彼の名前はありませんでした。

会場収容能力の関係で、私どもは式典会場には席がないために、会場外のモニターで見ることになりました。長い1日でしたが無事に終了し、17時半からの懇親会で1時間ほど歓談し、早々に三島駅から電車に乗って帰宅しました。

■さすがに昨日は疲れました。朝いつものように6.2キロを走ってから朝食をとり、少し休んでから原駅まで自転車で行き、東海道線に乗って三島駅に到着、シャトルバスが運行されていましたので、式典会場までバスを利用させてもらいました。終日受付業務と式典見学ということで夕方には心底疲れてしまいました。夜の9、時過ぎには早々に床に入り、遠藤周作さんの本を読みながら眠りにつきました。

今日は久しぶりの新沼津カントリークラブBクラス月例に参加です。天気もなんとか夕方まではもってくれそうですので、これまでの練習成果を、なんとか最後の一ホールまで、粘り強く生かして、続けることで久しぶりに良いスコアを出したいものだと思っています。

■今日は午後から猛暑になりました。午前中はそれほど感じなかったのですが、午後からは気温がぐっと上がりました。いささかバテ気味になりましたが、相変わらず楽しい1日でした。今日は谷本さん、植松さん、そして甲野藤さんと4人でプレーすることができました。新しく購入したテーラーメイドM2ドライバーを初めて使用したのですが、いい時と悪い時で、波が大きすぎました。あるホールでは、今まで飛んだことのないところまで、ティーショットが届いて驚いたのですが、驚いたのはその1ホールだけでした。

まあ、そううまくはいきません。練習あるのみです。そんな1日でしたが、収穫があったとすれば7番アイアンが信じられないほど安定し、飛距離も随分と飛ぶようになりました。YouTubeにあった、あるプロのレッスンを見て、手の位置とクラブヘッドの位置が一直線になるのはおかしい、という指摘があったのですが、そのビデオで学んだことが7番アイアンでは、率直に有効だったのです。ところが、それよりも長いクラブになると、うまくいかないのです。特にドライバーショットでは全くと言っていいほど、ボールにうまく当たりません。クラブの長さとヘッドの重さの違いを、十分に処理できていないのです。それが安定していない、一番の理由のように思います。

歴史

■20190914(土曜日:晴れ)

富良野駅の構内です。

■今朝は走りました。6.12kmを走り、これで今月は7回走って44.90kmを積み上げました。残り16日で55.09kmのところまで来ました。昨夜は10時前には床に入り、遠藤周作さんの「私が・棄てた・女」を読み始めました。

そして11時過ぎには眠りについたのですが、どうも寝付けません。驚いたことに、寒くて眠れないことに気づきました。薄手の毛布を一枚だけかけて寝たのですが、気温が下がって、それだけでは寒くなってしまったのです。いよいよ季節が変わったのだと実感した夜でした。

■今日は休診にして三島で行われるロータリークラブの大会に出席しなければなりません。長泉にある米山記念館創立50周年記念式典のお手伝いをするためです。1905年にシカゴで生まれたロータリークラブも1920年東京において米山梅吉翁が東京ロータリークラブを創立し、日本でもロータリークラブが産声をあげたのです。長泉出身の米山梅吉翁を偲ぶ米山記念館は、日本のロータリーアンの聖地の一つなのです。今日は全国から700名近いロータリーアンの方が集まられるようです。

■さて、大変残念なことに、日韓関係がきしんでいます。隣国同士でありながら、貿易問題を主としてギクシャクしているのは、とても残念なことです。田中宇さんの解説によれば、ちょうど自分が貿易問題で中国を叩くことで、トランプ大統領が国内の支持を得ようとしているように、トランプ大統領にけしかけられた安倍総理が、韓国との貿易問題を起こしているのではないかという説があります。実際に安倍総理が貿易問題で韓国との間に摩擦を生むことで、安倍政権を支持する割合が増えているのです。これは大変恐ろしいことであると同時に、大変愚かしいことに違いありません。

消費税が10%に増税され、これからますます私達の生活の苦しさが増す中で、そのうさを韓国に対するヘイトスピーチで紛らわそうとする私たちのあり方に疑問を感じなければ、おかしいのです。しかし、結果として何が起こるかといえば、アメリカに意地悪をされた中国が、アメリカから少しずつ自立していくように、韓国も経済的に日本から少しずつ自立していく方向に向かっていくのではないでしょうか。

いずれアメリカを中心とした世界的なバブルが弾け、リーマンショックを超える大変な不況がやって来ることは時間の問題のようです。そのときに中国やロシアなどを中心とした新たな経済圏が立ち上がってくる可能性が高いのです。いつまでもアメリカべったりの日本が、その時どのような立場で世界に伍していくのか、実に心もとない話です。

■先の参議院選挙の時に知った「長周新聞」を読むと、私達はいかに歴史を知らないかを思い知らされます。日韓関係について、特にそのことを痛感します。明治以降の両国間関係を知らずに、今の状況を考えると、安易な嫌韓意識を持ってしまう可能性が高いのです。韓国から多大の利益を得てきた人々の末裔である、今の政権の中枢に居座る人々は、そのことを決して語らないのです。韓国を悪者にしておいたほうが、批判の矛先が自分たちに向いてくるのを避けられるからです。実に狡猾なやり口です。学校では決して教えない、そうした両国間の歴史を、いまこそ私達は学ぶ必要があるのです。

 

恐怖

■20190913(金曜日:曇)

北海道 富良野駅の様子です。

■昨夜は静岡県東部眼科医会放談会をプラザヴェルデで開催しました。一般演題6題、そして千葉大学から緑内障を担当されている、白戸先生にお越しいただきました。先生のお話では千葉県では緑内障を専門に診療されている病院が少なく、患者さんが千葉大学付属病院に集中する傾向があるようです。ということは、多くの患者を一手に抱えて先生は大忙しの毎日という事態になります。

緑内障の治療は効果の高い多くの点眼薬の出現によって、昔と比べて大きく変わりました。また疫学調査やOCTなどの新しい検査機器の登場によって、緑内障自体が以前考えられていたよりも、ずっと頻度の高いものであることも分ってきました。実際に現在では中途失明の原因として、緑内障が第1位の原因疾患になっています。40歳以上では5%に、そして70歳以上では10%以上の罹患率があると考えられています。診療していると、高齢者のほとんどに、緑内障性の変化があるように思えてくるから不思議です。

点眼薬でコントロールができない症例は手術が適応となります。以前は緑内障の手術というと手術自体が大変難しいと同時に、術後管理が大変でした。しかも、白内障の手術のように、手術の後にまるで別世界のように物が綺麗に見えるようになる、ということは緑内障の手術ではありません。それ以上病状が進まないようにするという目的での手術だからです。患者さん自身も緑内障の手術を希望しないことが多く、手術を勧める立場の私達も、大変迷う場合が多いのです。

しかし、最近は手術の方法も様々に工夫、改善され、患者さんにとっての負担も、かなり軽減されました。白戸先生のお話をうかがい、手術に踏み切るタイミングを見極めることが、これまで以上に大切だということを教えていただきました。大変勉強になった有意義な放談会でした。

先生は昨夜のうちに千葉にお帰りにならなければなりませんでした。会場の終了後には、大学時代の仲間の先生と歓談されるということで、私は会場でお別れして帰宅の途につきました。またゆっくりお話できる機会があれば、と願っています。

■台風15号のお話も伺いましたが、一軒家にお住まいの先生は、ちょうど台風が真上を通過したようで、一瞬風がピタリと止んだ後に、猛烈な風が吹き荒れ、家が吹き飛んでしまうのではないかと恐怖を感じたそうです。風速が50Mを超えたようですから、その恐ろしさは言葉では言い表せないものだったに違いありません。

勉強会

■20190912(木曜日:曇)

芦別市が設置した三段滝の案内です。

■今朝は走りました。今朝は6.09kmを走り、これで今月は6回のランで38.77kmを積み重ね、残り18日で61.22kmのところまで来ました。とにかく蒸し暑くてまいりました。走り終わって、整理体操としてストレッチしていると、汗がポタポタ落ちてきます。こんなことは真夏でも、そうないことでした。

昨夜は以前勤めていた病院のOB会がありました。どういうわけか私が事務局長を務めて、皆さんへの連絡役を行っています。年に1回、9月の第2水曜日ということで、定例会になっています。メンバーも高齢化が進み、しかも新しい仲間がなかなか入ってくれません。どんな会でもそうなのですが、OB会に出られるということは、幸せなことなのです。まず健康でなければなりません。しかも、ある程度経済的に安定していないと出席も、ままなりません。

高校の同窓会などに出席してみると、つくづくそのことがよく分かります。同期生の皆さんはそれぞれ異なった分野の職業について、それぞれの分野で活躍されたのですが、思ったような結果が得られたわけでは必ずしもありません。時代の変遷という要素もあります。例えば、金融機関への就職というのは以前は花型でした。エリートコースだったのです。ところがバブルが弾けて、その花形コースが怪しくなってきました。高校の同窓会に出てみて、金融機関に就職した同期性の話を聞いてみると、そのことがよく分かります。どうしても愚痴になってしまうようです。入社した時の夢いっぱいの社会人1年生が途中から、志とは違った道を歩まなければならなかった、残念さというか、無念さがよく分かりました。もちろん、それはどの分野に進んだ仲間も、そして私自身にも同じことが当てはまるのですが、大手金融機関という大組織においては、それが顕著なのでしょう。

■さて台風15号は足早に関東地方を駆け抜けましたけれども、昨日の段階でも千葉県では停電が続いていました。政府は災害対策本部を立ちあげる事をせずに、組閣作業に追われていました。政権交代の可能性がないという政治状況は、いかに緊張感をなくしてしまうか、痛感せざるを得ないのです。どんなにいい加減な仕事をしていても、責任を問われることも退場させられることもない状況では、人はとことんだらしなくなる、ということを思い知るのです。山本太郎さんが国会に緊張状態をもたらしたいと繰り返して訴えるのは、まさに弛緩仕切ってしまった政治状況を、目の当たりにしてきたからに違いありません。

■さて、今夜は東部眼科医会放談会が行われます。千葉大学から緑内障の専門家をお迎えして、大学病院における病診連携のあり方について、お話をしていただきます。会員の皆さんから6題の一般演題を出していただきました。なかなか演題が集まらなくて苦労することが多いのですが、本当に皆様の協力には、ありがたい気持ちでいっぱいです。時間的には目いっぱいになってしまいそうなのですが、座長の先生に上手に進行していただくように、お願いするつもりです。

 

違い

■20190911(水曜日:曇)

芦別市にある三段滝です。涼しげでした。

■今朝は走らずにゆっくりとお休みました。千葉では未だに電気が復旧せずに、猛暑の中大変な苦労が続いているようです。特に病院では停電していると、適切な医療を行えずに、スタッフの皆さんが大変苦労していることが容易に想像できます。東日本大震災の際は、寒さに被災者がうちひしがれましたが、今回は猛暑の中ですので、これもまた大変です。私達の生活がいかに電気によって支えられているかを痛感します。

NHKスペシャルで映像の世紀という番組を放送していましたが、20世紀は映像の世紀であると同時に、電気の世紀でもあったかもしれません。

■さて、安倍総理が内閣を改造し、新しい大臣の顔ぶれも決まりました。小泉進次郎氏も男性としては史上最年少の入閣となったようです。環境大臣に就任したようですが、活躍を祈るばかりです。先日、小泉氏のある講演会の様子をYouTubeで見ることがありました。毎日新聞の主催した講演会で演題名は、人生100年時代だったように思います。その語り口は優しく、確かに人を引き付ける天性のものを持っていると感じました。

ただ、小泉氏の講演を聞いていると、ああ、そうですか、の一言で終わってしまいそうなのです。まるで、BGMを聴いているような思いなのです。聞いていて、強く心を惹かれるとか、感動するといった心の動きは全く起こりません。耳障りがとても良いのです。邪魔にならないのです。ある意味、何時間でも聴いていられるかもしれません。疲れないからです。

しかし、逆な言い方をすれば、あまり内容がないのです。したがって自分の頭で考える必要は、ほとんどありません。ただ聞き流していれば良いのです。テレビのバラエティ番組に似ているかもしれません。バラエティー番組は要するに暇つぶしです。時間が流れる、それだけが目的の番組です。小泉氏のお話から私が感じたのは、まずそんな点でした。

その裏返しとも言えるのが、山本太郎氏の演説です。山本氏の演説は聞き流すわけにはいきません。自分自身の頭でしっかりと受け止めて、そして考えなければならないのです。そして、文字通り感動するのです。その力は本当にすごいとしか私には言いようがありません。もし1度も、山本氏の演説を聞いたことがないのであれば、是非YouTubeでご覧になることを勧めます。時間の無駄だったと感じる人は、恐らくほとんどいないはずです。そして、小泉氏が語る世界と山本氏が紡ぎ出す世界の違いに心底驚くはずです。

2人とも日本の現状を語り、我々がどう行動すべきかを語っているのですが、まるで別世界の話をしているように感じるからです。小泉氏の語る世界は、まるでメルヘンの世界のようなのです。そこには何の問題もなく、そこに生活している人々の悩みと言ったら、今日の夕飯のおかずは、お肉にしようか魚にしようか、そうした迷いしかないようにすら感じるのです。一方、山本太郎氏の語る世界の住人は、まるで真逆です。社会の中に自分の居場所を見つけることが困難であり、毎日の生活と必死に闘っている人達なのです。

2人の紡ぎ出す世界のどちらが本当の現実を描き出しているのかと問われれば、どちらも間違ってはいないのでしょう。現実の裏と表、そのどちらに焦点を当てるかの違いです。どちらも現実なのです。これからの日本をより良い世界にするためには、どちらを応援すべきなのか、それは自分の頭で考えるしかないのです。

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