■20211007(木曜日:曇)
■今朝は走らずに、ゆっくりと休みました。胃の調子が優れないからです。日曜日に胃腸炎を起こしてから、まだ完全に本調子に戻っていません。
食欲がイマイチなのです。油っこいものを食べたいと思いません。前回の教訓からすれば、胃腸が悪いというより、体の疲れがまだ取り切れていないのです。疲労が蓄積していると、一番弱いところに症状が、私の場合出るようです。そして、それが胃腸なのです。
今朝の朝食はコーヒーと柿半分。ぶどうのツブ4個でした。もうしばらく無理をせずに、疲労の回復を待とうと思っています。
■さて、今朝の東京新聞では「公取委、スマホOS市場調査へ」と題して、10行ほどの記事が書かれています。
公正取引委員会は6日スマートフォンの基本ソフト市場の実態調査に乗り出すと発表した。米国の巨大 IT で圧倒的なシェアを持つアップルやグーグルなどが、携帯メーカーなどに不利な取引を押し付けていないかどうかを確認する。独占禁止法上の問題が見つかれば、調査報告書で指摘する。
政府は巨大 IT が競争環境をゆがめていないか警戒している。日本のスマホではアップルのiOS とGoogleのAndroidだけで大半のシェアを占める。
これは何も日本だけの問題ではなく、世界中の国の現状です。今ではスマートフォンなくしては、日々を送れない状態になっています。多くの方にとっては、パソコンに触れない日はあっても、スマートフォンに触れない日はないはずです。それほど、日常生活に組み込まれているのです。
しかし、そのスマートフォンの基本ソフトが、アメリカの二つの会社のみの製品であることは、考えてみれば、とても危うい状態です。中国の会社ファーウェイが、アメリカから名指しで敵視され、Androidを組み込むことができなくなったために、大きくシェアを落とし苦しんでいます。
しかし、さすがは中国のトップ企業です。おめおめと引き下がるのではなく、自社で新しい基本ソフトを開発して、スマートフォンだけでなく、いわゆるスマート家電も自由に操れるような設計を目指しているようです。うまくいけば、災い転じて福となす、かもしれません。
どちらの基本ソフトも、その下にあるのは、あのリナックスですから、基本的にはオープンソースと言って、誰でも自由に使用することができるのです。
中国では以前から、アメリカ巨大IT企業をそのまま受け入れるのではなく、自国の会社にも代替できるように誘導してきた経緯があります。
中国ではGoogleで検索することも、Amazonで買い物をすることもなく生活できるのです。世界的に見れば、極めて奇妙な国とも言えますし、それなくしても不自由しないという、すごい国と言えなくもありません。
今の時代、自分の国だけで全てを賄うことなどできるはずもないのですが、基本的な部分は自国で運用できるようにしておかないと、何かの国際事情の変化で、国が立ち行かなくなってしまう可能性があるのです。大国になればなるほど、その危険性は高まります。常に国の安全保障という意味で、考えておかなければなりません。
先日の自民党総裁選挙において、国を守ると言って軍備の増強を唱える勇ましい候補者がいましたが、国の根幹部分を他国に依存する事の危険性について、深く考えているようには見えません。つまりは、国民も同様に考えてなどいないということの証です。
この国においては、当分の間、自立などという考えは国民の間に浮かんでこないのでしょう。悲しい現実です。
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