■20210309(火曜日:晴れ)
■今朝はゆっくりと休みました。昨日の朝は頑張って8キロ超を走りましたので、今朝は休養日です。昨日の朝はランニングアプリが途中で落ちてしまい、知らない間に区切りのない時間が続きました。
以前は、そうした区切りのない時間を校庭での周回ランニングで過ごしていたのですが 、最近はランニングアプリの音声案内を利用して、スマホに10分ごと、あるいは1 km を走るごとに教えてもらいながらランニングを続けていました。
昨日のあの30分ほどの音声案内の無い時間帯を走ってみて、何かその間だけ、まるで真空地帯になってしまったような気がしているのです。無為の境地というのでしょうか。座禅の時の心境でしょうか。何も考えることなく、ひたすら脚を前に運んでいたような時間帯でした。
時間を区切りながら走るのは、目安が着いて走りやすいと言えば走りやすいし、急き立てられていると言えば、そうでもあります。これからは時々、音声案内無しで走ってみるつもりです。
■さて今朝の東京新聞11面「香山リカ ふわっとライフ」では、「お金より大事なもの」と題して書かれています。 長年の臨床経験から、多くの患者さんと向き合っておられる香山さんの思いを書かれています。
政治の世界での高額な会食接待から話を始めています。 診察室に来られる方の中には当然、経済的困難からうつ病になったという人は少なくありませんが、逆にいわゆる富裕層のような人も、時々やってきては苦しい胸の内を語ることもあるそうです。
「お金があれば幸せになれると思って頑張ってきました。それは叶えられたのに、家族と不仲になって絶望しています」 。お金は当然大事なものであり、あった方が良いに決まっています。 でも、お金があっても幸せになれるとは限らないのです。
多くの人を見てきて香山さんが感じるのは、「自分への信頼、家族への信頼が一番。お金はあくまでその上に必要なもの」と言われています。 そして最後に、こう書かれています。
「誰のことも信頼できないのにお金だけある、というのでは心が荒むばかりだ。逆にお金は足りないけど家族や友人と心は通い合っているという場合は、節約しても惨めな気持ちにはならず、助け合って乗り越えていける」
まことにおっしゃる通りだと思うのですが、 それを得ることが難しいために多くの人が苦しんでいることは間違いありません。
結局、上を見てもきりがありませんし、下を見てもきりがないのが人生です。では、どの辺りが一番よいのか。
小林一茶の俳句ではありませんが「めでたさも 中くらいなり おらが春(読み方:めでたさも ちゅうくらいなり おらがはる)」ということでしょうか。