■20210313(土曜日:雨)

柿の木の芽が芽吹いてきました。春が、そこまで来ています。

■今朝はゆっくりと休みました。天気予報通り今朝は雨が降り続いています。これからさらに雨脚が強まり、 東海地方では100ミリから200ミリの雨が降ると予想されています。今朝は5時半に起きて朝食をとり、ゆっくりと朝刊を呼んで7時前の今、原稿を書いているところです。晴れ渡った青空はもちろん素晴らしいのですが、雨の朝もまた良しです。

■今朝の東京新聞朝刊「あの人に迫る」では、小泉純一郎元総理にインタビューしています。「政治に志あれば脱原発しかない」がテーマです。

小泉元総理に関しては、もちろん毀誉褒貶が尽きません。現役時代に推し進めた新自由主義的な政策のもと、結局日本人全体として所得は減少し、貧しくなってしまったのは間違いないわけですから、その点はきちんと検証すべきです。

アベノミックスに続く経済政策のために、日本は本当に貧しくなってしまいました。先進諸国の中で、いまだに日本は豊かなのだ、と誤解している人が多いのは、マスコミの誤った報道の賜物です。「日本スゴイ」なんていうのは、噴飯ものなのです。

そんな小泉元首相ですが記事を読むと、さすが小泉さん、と声をかけたくなるのはさすがです。記事の中では、東北の被災地支援「トモダチ作戦」に当たった米空母「ドナルド・レーガン」の元兵士らが体に異常を来し東京電力などに対し、医療費などに充てる50億ドル以上の基金創設を求める裁判を米国で起こしたことに触れています。

実際に、ご自分で兵士の皆さんに会われて実情を視察され、そのあまりの悲惨な状況に涙を流されながら話をされ、基金創設に向かって募金活動をされた経験を語っています。その行動力は素晴らしいものです。

記事を読む限り、日本が脱原発に向かうのは避けて通ることのできない道だと思うはずです。電力会社や経産省が原発にこだわるのは、戦前陸軍が旧満州にこだわっていたのに似ている、と指摘しています。

とてもよく勉強され、心情的な面だけでなく、廃棄物処理の問題など、現実として脱原発へ向かうしか日本の道はない、と主張されています。

今の野党にこうした指導者がいれば、たちどころに政権交代が可能になるだろうと思うのですが、枝野代表では100年経っても政権交代は起きそうにありません。それが悲しい日本の現実です。

ただ一点、疑問が残りました。体がボロボロになるほどの放射能を浴びたのは米軍兵士だけだったのか。作業にあたった日本人は大丈夫だったのか。

ベトナム戦争で散布された枯葉剤による障害は、なにもベトナム人だけに起こったわけではなくて、帰国した米軍兵士やその子どもたちにも障害を引き起こしていたのです。その逆の現象が今回の原発事故でも当然起こっているはずなのですが、日本では報道されることがないのが不思議です。