■20220107(金曜日:曇)

2018年、初めて訪れたメルボルンの様子です。世界で最も住みやすい都市として有名です。

■昨日は東京でも4年ぶりの大雪ということで、テレビでは新宿辺りの様子を盛んに報道していました。ここ沼津でも、昼頃からパラパラと降り始め、夕方まで雪が舞っていました。途中からは雨に変わりましたが17時頃からは雨も止み、幸い積雪になることはありませんでした。

昨夜はロータリークラブの新年会でした。久しぶりに、みなさんで集まって食事をとりながら歓談する機会が出来ました。ついでもらった焼酎を、私は久しぶりに3杯ほどお湯割りで飲んだのですが、気持ちは良かったのですが、いささか飲みすぎたようです。

夜中に動悸がして困りました。軽い排尿障害も出る始末で、自律神経のバランスを取るのが、本当に難しくなってきていることを実感します。

ということで、今朝は走らずに6時までゆっくり寝ました。午前7時28分、ようやく青空が覗いてきたようで、南側の窓に朝日が当たっているのが分かります。今日は晴天になりそうです。

■さて、今朝の東京新聞三面には、「アイヌ通史」を邦訳した英国人研究者マーク・ウィンチェスター(42)さんが、「この人」の欄に登場しています。

英国南部の自然豊かな村で生まれたウィンチェスターさんは、8歳で空手を始め、武道への憧れから日本全体に興味を持つようになったそうです。英国の大学で恩師の歴史社会学者リチャード・シドル氏の下で日本の人種差別を研究しました。

その後、一橋大学大学院に進学し、知人から邦訳を熱望されたことも後押しし、国立アイヌ民族博物館に勤務する傍ら、恩師シドル氏の著書の邦訳「アイヌ通史」を出版されました。「研究するならとことん向き合い、多くの当事者が読める言語で」と語っています。

記事は最後に、こう書かれています。「偏ったイメージを押し付けられながらも、主体的にアイデンティティを確立すべく苦闘してきたアイヌの思想を追い続けたいと意気込む。北海道白老町在住。」

こうした海外の日本研究者が、私達日本人が気づかない、さまざまな視点から分析してくれることは、とても大切なことです。こうした多くの研究者を抱擁できることが、文化国家であることの一つの証に違いありません。

以前どこかの本で読んだことなのですが、英国では優秀な人物ほど歴史や哲学といった分野に進む、といった内容がありました。21世紀の今は、果たしてそれがそのままなのかどうか分かりませんが、英国の懐の深さをうかがわせる逸話ではないでしょうか。

今の日本は、人への投資をあまりにケチりすぎです。人しか財産のないこの国で人への投資を怠れば、あとは貧しい、貧相な国になることは誰にでもわかることですが、今の政治を司っている人達には理解できないようです。本当に残念なことです。