■20220120(木曜日:晴れ)

2015年、7年前にSunと二人で出掛けたクラブメッド・サホロの様子です。ゴンドラに乗って最高峰地点に来ました。延々とスロープが続きます。

■今朝は、ゆっくりと休みました。昨日走りましたので、今日は休養日です。1月20日は大寒です。暦通り今朝も冷えました。リビングが板張りである我が家は、日差しがない時間帯には、とにかく冷えます。

昨夜は医師会の勉強会がありました。診療機関における抗生剤の使用状況を調査するための新しいプロジェクトが立ち上がったのですが、医師会への協力要請があり、概要が説明されました。

Zoomでのウェビナーでしたが、厚生労働省からの委託事業だそうです。食卓テーブルの上にパソコンを置いて参加したのですが、寒くてまいりました。

■さて、今朝の東京新聞文化面では、総合研究大学院学長の長谷川眞理子さんが「日本の子どもは おとなしい もっと議論しよう 社会のために」と題して書かれています。

長谷川さんによれば、とにかく日本の子どもたちは、欧米諸国に比べて大人しいのだそうです。

日本の国の基準では、保育士1人が受け持つ0歳児の数は、おおむね3人まで、一・二歳児は6人まで、3歳児は20人まで、4歳児は30人までと決められているそうです。3歳児が20人、4歳児が30人というのは、もう絶対無理だとしか思えないと、長谷川さんは書かれています。

日本では子どの達が、皆で手を繋いで歩き、車など全く来ない静かな場所でも、みんなで一斉に手を挙げて道を渡っていますが、欧米ではこういう光景は見たことがない、と言われています。

また、中学校や高校の修学旅行でも、鉄道の駅に、思春期の子だもたち100人程が綺麗に整列しているのは、ごく普通のことですが、長谷川さんが友人たちに聞いてみると、ヨーロッパでは絶対に無理だそうです。バスを借り切って、みんなを乗せていくことはあるが、公共交通機関を使うことはないのだそうです。

思春期といえば精神的にとても難しい時期で、攻撃性も高まるし、自己アピールしたいという感情も高まっています。そんな子ども達が、きちんと並んでいるのは日本特有の光景のようです。

さて、大学になるとどうなるかというと、日本ではご存じの通り、欧米の学生に比べて大変静かで、手を挙げて質問したり、発言したり、議論をすることはとても稀です。

日本財団が行っている、18歳意識調査というものがありますが、2019年の調査結果を見てみると、諸外国と日本の若者を比較して、国や社会に対する意識の違いが鮮明になってきます。

例えば、「社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論しているか」という質問では、イエスと答えた日本人は、たった27.2パーセント。他の国々は、だいたい70から80%。一番少ないのは韓国の55%だが、日本はそのまた半分に過ぎない。

要するに、大学のゼミばかりでなく、どこでもあまり議論していないのです。長谷川さんは、こう書かれています。

これは大変良くない状況ではないか。まずは立場や意見の違いを大前提にし、意見を言い合う時には喧嘩にもなるのだが、それを乗り越えてより良い社会を築いていくのが個人の幸せのためでも、社会の活力のためでもあると思うのだが。

長谷川さんのおっしゃる通りだと思います。そして、その最たるものが日本の国会ではないでしょうか。

岸田文雄首相の施政方針演説に対する、各党代表質問が昨日から始まりましたが、首相の答弁は従来の方針を説明する姿勢に終始し、議論になっていないのです。

予算委員会などでの質疑を聞いていても、安倍政権以来感じるのは、要するに議論になっていないのです。議論しようという気が、そもそもないようにすら思えるのです。

日本の政治が劣化したと言われて久しいのですが、議論もしないで、より良い政治、より良い将来が日本にもたらされるのでしょうか。本当に暗澹たる思いにならざるを得ません。

色々な組織に所属してみて思うのは、口は災のもと、という格言が、どの組織でも一番間違えのない行動規範だということです。

長谷川さんが学長を務める、総合研究大学院ではどうなのでしょうかと、ちょっと聞いてみたい気持ちに駆られました。