■20210502(日曜日:晴れ)

3階の窓から見た柿の木の様子です。朝日を受けて青葉が一杯に成長しています。

■今朝は走らずに休みました。5月に入り、また月100 km 走に向かって積み重ねを始めなければならないのですが、ギリギリ4月30日に13 km を走って少し無理をしましたので、ここは休憩しようと決めました。

昨日は午後から雨が降り始め、夜は雷鳴が轟き風雨も強まりました。静岡中部では竜巻も発生したようです。それが今朝は一転して、抜けるような青空が広がっています。風は強く木々が激しく揺れていますが、 木々の葉も雨に洗われて輝きを増しています。

今日は休日当番医ですので、8時から17時までは籠の鳥です。順番ですから致し方ありません。連休のど真ん中に当たることもありますので、それを考えればラッキーだと思うしかありません。

■今朝の東京新聞社説には、「緩・微・続」の新しい旅、と第して書かれています。

日本を訪れる観光客が3,000万人を突破したのは2018年のことで、日本政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年には4,000万人を目指すと、強気のそろばんを弾いていました。

ところが新型コロナウイルスの影響で、訪日観光客は前年同月比で99.9%減の月が続いています。期待していた外国からの観光客は、ほぼ蒸発しました。

世界も状況は同じで、国連世界観光機関によれば、世界での海外旅行客数は、前年から約10億人も減少したそうです。2009年の世界規模の経済危機でも減少しましたが、その時の減少率が4%であったことを考えると、今回の74%減がいかに大きな数字か分かります。

そんな中で、世界で様々な模索が始まっています。イタリアでは「スローツーリズム」と呼ばれ、国内の聖地を回る短い距離の巡礼路歩きが人気だそうです。

また「マイクロツーリズム」を提唱しているのが、あの星野リゾートの星野佳路代表です。ホテルのスタッフが、近所を歩いて食材、飲食店、自然などを掘り起こし、滞在客にその魅力を伝える努力をしています。

全国各地で、そして世界中で新しい旅の模索が始まっているようです。

フランスの作家プルーストは、こんな言葉を残しています。「 発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ」。

小さな魅力を見つけて大切にし、ゆっくり楽しむ。新しい旅のスタイルは、時間に追われてきた我々の生き方も見直すよう、求めている気がします、と最後に社説は結ばれています。

■日常を離れることによって、日常を見つめなおす旅の魅力が失われることはありません。新しい目を持って旅に出かけることが、これからの旅に求められているのです。