■20210517(月曜日:雨)

三津シーパラダイスのイルカショーです。Masatoには、まだ早すぎたかも知れません。

■今朝はゆっくりと休みました。天気予報でも雨が降るとのことでしたし、何より疲れが取り切れていないからです。コロナワクチン接種後の体調変化のためです。

事前の予測どおりに二回目の接種後の方が副反応が強烈でした。下手をするとインフルエンザワクチンのように毎年接種が求められることになったら、どうしようかと思案しそうです。たぶん毎年は受けないでしょう。

■さて今朝の東京新聞の「筆洗」にも書かれていましたが、アメリカ 3M の技術者だったポスト・イットの開発者のお話が、とても興味深いものです。ネットによれば、

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、付箋の「ポスト・イット」を発明したスペンサー・シルバー氏が8日、米ミネソタ州セントポールの自宅で死去した。80 歳だった。

米化学大手 3M (スリーエム)の化学者として勤務し、1968 年に独自の接着剤の製法を発見した。ポスト・イットは 1980 年に米国で発売され、簡単に貼り付けたり剥がしたりできるメモ用紙として世界中でヒットした。

この製品の開発物語を、以前私は沼津市学校保健委員会会報に投稿したことがあります。シルバー氏は当初、世界最強の接着剤の開発を目指していました。つまり、決して剥がすことのできないほど強力な接着剤を作ろうとしていたのです。

ところが出来上がったのは、逆に世界最弱の接着剤でした。すぐに取れてしまうのです。お蔵入りしていた製品が見事に復活したのは、友人が教会の聖歌隊のメンバーで、必要な楽譜のページに付箋を付けたかったのだが、どれも帯に短し襷に長しで適当なものがなかったことからでした。友人は栞として使用する、その付箋にシルバー氏の世界最弱接着剤の使用を思い立ったのです。

時に、何の役にも立たないと思われていたものが、意外な場面で脚光を浴びることを私達は知っています。人間も同じだと思うのです。人間を一つのものさしだけで判断することなど、到底できません。とても奥深いからです。

しかし時に、一つの尺度だけで人の価値が決められてしまうことも多々あります。例えば学校なら学業成績という数字です。もちろん、それには大きな意味があるのですが、それだけで人の価値が決まってしまうほど、単純ではありません。

子どもたちを一つの尺度だけで判断するのでなく、本当に長い目で見てほしい、という願いを込めて学校校関係者に、この物語を紹介しました。もう10年以上前のことです。