■20230323(木曜日:曇のち雨)

JR新得駅の売店です。新得は、そばの名産地なのです。

■昨日はWBC決勝が行われ、日本は見事にアメリカを破り優勝しました。手に汗握る接戦で、多くの人がテレビの前に釘付けでした。本当に最高の結果でした。

さて、最高の結果を得たからには、これまでの30年近くに渡る経済的な地盤沈下を脱して、日本が再成長路線に乗らなければいけません。日本が優勝したからといって、私達の暮らし向きが良くなるわけではないのです。

試合を観ながら、古代ローマの「パンとサーカス」という言葉を思い出していました。あのChatGPTによれば、

「パンとサーカス (Bread and Circuses)」とは、古代ローマ帝国の政治的な戦略や社会現象を表すフレーズです。この言葉は、古代ローマの政治家ジュベナルによって使われたとされています。

この言葉の意味は、政府が人々に食料や娯楽を提供することで、彼らを抑圧から解放し、政府に対する不満を抑え込むことを意味します。具体的には、政府は穀物を安価で提供し、人々にサーカスやグラディエーターの戦いなどの娯楽を提供しました。

この戦略は、ローマ帝国の政治的および社会的不安定性を抑え込むために非常に効果的であったと考えられています。しかし、この戦略は、人々が政府に対する不満を忘れることによって、政府が権力を乱用することを許し、また、政府の不正行為に対する抗議を弱めることがあるとも指摘されています。

しかし、この言葉を日本に当てはめるには無理があります。なぜなら、今の政府は安価な食料を国民に提供していないからです。多くの国民が生活が苦しいと言っているのです。

提供されているのは、サーカスだけだからです。試合に熱狂する、テレビに登場する視聴者を観ていると、日本には何の問題も無いのかと錯覚しそうです。こんな時に、政治の話をするのは場違いだと、勘違いしそうです。

政府は、その勘違いを期待しているのです。その手に乗ってはいけません。さらなる下り坂を、転げ落ちることになるからです。