■20230512(金曜日:晴れ)

鎌倉です。銭洗弁天に向かう途中の交差路案内板。

■今朝も最高の青空です。爽やかな空気が、心地よい毎日です。気温は上がっても湿度は低く、日陰に行けばひんやりするほどです。それでも日向に長い時間いると、熱中症の心配をする必要がありそうです。

■今日は、ロータリークラブで知り合い生涯の友と思っていた方が、昨年思いもかけず、突然亡くなった日です。忘れもしません。昨年の今日から、我が家は2階部分の改築工事が始まり、3階に避難生活を始めた日だったからです。

Oさんは健康には、たいへん気を使っていた方でした。健康診断は毎年欠かさず受けていましたし、メタボリックシンドローム、つまり高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、痛風といった危険因子を、注意深く避けていました。受ける度に最近は、健康優良児のような血液検査結果でした。

新型コロナウイルスワクチンを何度か受けた後で、酷い帯状疱疹を患い、苦しんでいるのは聞いていました。痛みが酷く、神経ブロックまで受けたそうです。ようやく症状も軽快して、少しずつ体調も戻ってきた矢先でした。

青天の霹靂とは、まさにこのことでした。喪失感というのは時間が経ってから、募ってくるもののようです。失ってから一年。春夏秋冬が一巡りしてみると、それぞれの季節で共に過ごした時間が思い出され、寂しい思いで一杯になってきます。

「腹を割って語り合う」ということは、大人になればなるほど、難しくなります。たいていは、当たり障りのないことで、お茶を濁しているからです。本音を出し合えば、当然ぶつかり合います。それで当然です。

二人は馬があったのでしょう。クラブ活動を通して、ともに戦った、という戦友のような一体感を共有していました。だから彼の性格として、本音の話を好んだのでしょう。

「共に戦った」という思いは、強いものでした。世の中には、本当につまらない人間がゴマンといます。頑迷固陋というか、自分の頭では理解できないことを拒否するだけの人間は、世間にあふれています。そういう人に限って、他人の悪口ばかりを言い、人の足を引っ張り、現状を維持しようと画策するのです。

そうした人たちとは、彼は正反対でした。世の中の進歩には敏感で、常に高いアンテナを張っていました。変化することを恐れませんでした。経営する会社においても、新しい分野に果敢に挑戦し、まるで別の会社に生まれ変わることを成し遂げました。

学生時代の麻雀に打ち込んだ頃の話、営業マンとして活躍した若い頃の話などなど、下手な小説を読むより、よほど楽しく、有意義な話を何度も何度も聞かせてもらいました。そうした世界を経験したことのない私には、本当に貴重な話ばかりでした。

一年経って、失ったものの大きさを、痛いほど実感している毎日です。